Microsoftの創設者であるビル・ゲイツ氏が「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種」を口実に、国民を監視するためのマイクロチップを埋め込もうとしているという陰謀論がアメリカで広く信じられていることが明らかになりました。
長らく「世界一の大富豪」として知られてきたゲイツ氏は、妻のメリンダ氏とともに慈善基金団体 ビル&メリンダ・ゲイツ財団を運営し、精力的な慈善活動を続けてきた人物です。ゲイツ財団は マラリアや ポリオなどの根絶に400億ドル(約4兆3000億円)を投資してきたという実績を持ち、今回のCOVID-19パンデミックに際してもワクチン・治療薬の開発などに対して計3億ドル(約320億円)を 投じています。
しかし、そんなゲイツ氏が「COVID-19のワクチンと称して国民にマイクロチップを埋め込もうとしている」という陰謀論がアメリカで流行しています。マーケティング企業 YouGovがYahoo Newsと協力して行った調査によると、ドナルド・トランプ大統領率いる共和党を支持する人のうち44%がゲイツ氏の陰謀論を信じているとのこと。一方、民主党支持者のうち、ゲイツ氏の陰謀論を信じている人は19%にとどまりました。また、民主党支持者の52%が「ゲイツ氏の陰謀論は真実ではない」と回答しましたが、同様の回答を行った共和党支持者はわずか26%でした。
YouGovとYahoo Newsが行ったゲイツ氏の陰謀論に関する調査結果が以下。この調査は、設問について「True(真実である)」「Not sure(わからない)」「False(真実ではない)」の3つの選択肢の中から1つを選ぶというもの。「ゲイツ氏がCOVID-19のワクチンと偽って人々を追跡しようとしている」という設問に対して、「True」と回答した人の割合は、「Sourse of Most TV News:Fox News(ニュース専門放送局のFox Newsを主に見ている人)」では50%、「Republicans(共和党支持者)」では44%、「Voted for Donald Trump in 2016(2016年の大統領選挙でドナルド・トランプに投票した人)」では44%、「US Adults(アメリカの成人)」では28%、「Independents(無党派)」では24%、「Democrats(民主党支持者)」では19%となっています。
都市伝説やフェイクニュースなどに関するファクトチェックを専門とするウェブサイト・ Snopesは、この陰謀論の原因について「ゲイツ財団は、皮下に埋め込んで赤外線に反応して情報を表示する『量子ドット』に関する 研究に資金提供を行ったことがある」と説明した上で、「ゲイツ財団が資金提供した量子ドットは分子レベルのサイズしかない上に赤外線に反応して書き込まれた情報を識別できるようにするだけのもので、マイクロチップとは何ら関係がない。そして、今時はマイクロチップを埋め込むよりもGPSに常時接続したスマートフォンを監視するほうが効率的」と解説し、ゲイツ氏にまつわる陰謀論について「False(真実ではない)」と 一蹴しています。
COVID-19パンデミックの中で、多数のデマが拡散され続けています。一例では「COVID-19は第5世代移動無線通信システム(5G)用の電波塔が引き起こしている」というデマが世界中で広まっており、イギリス・アメリカなどで電波塔が放火されるという事件が相次いでいます。
https://gigazine.net/news/20200526-bill-gates-coronavirus-conspiracy/
長らく「世界一の大富豪」として知られてきたゲイツ氏は、妻のメリンダ氏とともに慈善基金団体 ビル&メリンダ・ゲイツ財団を運営し、精力的な慈善活動を続けてきた人物です。ゲイツ財団は マラリアや ポリオなどの根絶に400億ドル(約4兆3000億円)を投資してきたという実績を持ち、今回のCOVID-19パンデミックに際してもワクチン・治療薬の開発などに対して計3億ドル(約320億円)を 投じています。
しかし、そんなゲイツ氏が「COVID-19のワクチンと称して国民にマイクロチップを埋め込もうとしている」という陰謀論がアメリカで流行しています。マーケティング企業 YouGovがYahoo Newsと協力して行った調査によると、ドナルド・トランプ大統領率いる共和党を支持する人のうち44%がゲイツ氏の陰謀論を信じているとのこと。一方、民主党支持者のうち、ゲイツ氏の陰謀論を信じている人は19%にとどまりました。また、民主党支持者の52%が「ゲイツ氏の陰謀論は真実ではない」と回答しましたが、同様の回答を行った共和党支持者はわずか26%でした。
YouGovとYahoo Newsが行ったゲイツ氏の陰謀論に関する調査結果が以下。この調査は、設問について「True(真実である)」「Not sure(わからない)」「False(真実ではない)」の3つの選択肢の中から1つを選ぶというもの。「ゲイツ氏がCOVID-19のワクチンと偽って人々を追跡しようとしている」という設問に対して、「True」と回答した人の割合は、「Sourse of Most TV News:Fox News(ニュース専門放送局のFox Newsを主に見ている人)」では50%、「Republicans(共和党支持者)」では44%、「Voted for Donald Trump in 2016(2016年の大統領選挙でドナルド・トランプに投票した人)」では44%、「US Adults(アメリカの成人)」では28%、「Independents(無党派)」では24%、「Democrats(民主党支持者)」では19%となっています。
都市伝説やフェイクニュースなどに関するファクトチェックを専門とするウェブサイト・ Snopesは、この陰謀論の原因について「ゲイツ財団は、皮下に埋め込んで赤外線に反応して情報を表示する『量子ドット』に関する 研究に資金提供を行ったことがある」と説明した上で、「ゲイツ財団が資金提供した量子ドットは分子レベルのサイズしかない上に赤外線に反応して書き込まれた情報を識別できるようにするだけのもので、マイクロチップとは何ら関係がない。そして、今時はマイクロチップを埋め込むよりもGPSに常時接続したスマートフォンを監視するほうが効率的」と解説し、ゲイツ氏にまつわる陰謀論について「False(真実ではない)」と 一蹴しています。
COVID-19パンデミックの中で、多数のデマが拡散され続けています。一例では「COVID-19は第5世代移動無線通信システム(5G)用の電波塔が引き起こしている」というデマが世界中で広まっており、イギリス・アメリカなどで電波塔が放火されるという事件が相次いでいます。
https://gigazine.net/news/20200526-bill-gates-coronavirus-conspiracy/