新型コロナウイルスの影響で、チェルシーのオーナーを務めるロマン・アブラモビッチ氏が大損害に見舞われたようだ。ロシア『モスクワ・タイムズ』の情報をもとにイギリス『サン』が伝えている。
世界中で拡大の一途を辿る新型コロナウイルス。サッカー界では世界各国でリーグ戦やカップ戦の延期が決まり、連盟やクラブが経済的な大打撃を受ける中、もっとも有名なオーナーの1人であるアブラモビッチ氏は、金融市場の混乱により個人で大きな損害を計上してしまったようだ。
『モスクワ・タイムズ』によるとその額は24億ポンド(約3000億円)。一般市民にとってピンとこない数字だが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が28億ポンド(約3600億円)の損害を被ったことと比較すれば、その大きさの輪郭が少しは見えてくるだろうか。なお、ロシアのトップの億万長者たちが計上した損害額の合計は、2020年ここまでで506億ポンド(約6兆5000億円)。天文学的数字だ。
そんなアブラモビッチ氏はといえば、現在はビザの関係で2018年5月からイギリスに渡れないでいる。チェルシーファンからは、この損害が夏の移籍市場に影響するのではないかと不安の声も上がっているが、2011年のFFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)導入以降、アブラモビッチオーナーの財布にそこまで依存しておらず、寧ろここ1年間の補強禁止処分によって、潤沢な資金が用意できると言われている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00371895-usoccer-socc