U−20女子日本代表(ヤングなでしこ)は28日、FIFA U−20女子ワールドカップコスタリカ2022・決勝でU−20女子スペイン代表と対戦した。
4年ぶりの開催となった同大会で、連覇を狙っているヤングなでしこ。U−20女子オランダ代表、U−20女子ガーナ代表、U−20女子アメリカ代表と同組となったグループDを全勝で首位通過を果たすと、21日に行われた準々決勝はPK戦の末にU−20女子フランス代表を下し、準決勝ではU−20女子ブラジル代表に2−1で競り勝ち、2大会連続で決勝へと駒を進めている。
初優勝を飾った前回大会と同カードとなった今大会の決勝。U−20女子ワールドカップ史上初となる連覇がかかる日本は、今年7月に行われたU−19女子欧州選手権を制している“欧州女王”のスペインと再び相まみえることになった。
試合が動いたのは12分、浮き球のスルーパスでDFの裏へと抜け出したインマ・ガバーロが胸トラップから右足でゴールへと流し込み、スペインが先制に成功した。さらに22分にはDFラインからのロングボールが石川璃音の頭を超えてサルマ・パラジュエロに繋がると、GKとの一対一を冷静に制し、追加点を許した。
直後の26分にはペナルティーエリア内で石川のハンドを取られると、キッカーを務めたパラジュエロが右隅に決め、スペインがリードを3点に広げた。追いかけるヤングなでしこは、39分に山本柚月のパスから田畑晴菜に決定機があったものの、右足で合わせたボールはGKに防がれて得点とはならず。前半はこのまま折り返した。
後半から2人を入れ替えたヤングなでしこは47分、デザインされたセットプレーの流れから最後は途中出場したばかりの天野紗が押し込み、1点を返すことに成功した。その後も攻め続けたヤングなでしこはいい形を何度か作り出したものの、追加点を挙げることはできず。
試合はこのまま終了。敗れたヤングなでしこは史上初となる大会連覇を逃した。一方、勝利したスペインは前回大会の雪辱を果たし、大会初優勝を飾った。
【スコア】
U−20女子スペイン代表 3−1 U−20女子日本代表
【得点者】
1−0 12分 インマ・ガバーロ(U−20女子スペイン代表)
2−0 22分 サルマ・パラジュエロ(U−20女子スペイン代表)
3−0 27分 サルマ・パラジュエロ/PK(U−20女子スペイン代表)
3−1 47分 天野紗(U−20女子日本代表)
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