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需要少ないね。
>>3 のような質問や、それに対するレスが増えればなあ
幻のって意味がよくわからんけど、遺作の「矜持」は1月の刊行予定ですね。
それとも他に未発表の作品が見つかったとか?
>>8 ほとんど息子が書いたという意味で幻の遺作。
おまいら、フェリックス単独名義でも買い続ける? おいらは仕方なしに買う。
「買い続ける」というほど毎年作品が出てくるのだろうか?
出るなら慣習として買うだろうなあ。
「慣習として」がいらなくなれば最高。
まあ、父親のテイストが残るだろうから、やっぱり買いだね。
フランシス・ファンは義理堅いのうw
それはさておき、ゴーストライター疑惑のあったアンリの存在じゃないけれど、巨匠の他界後はフェリックスがゴーストライターだったら良かったのにと思う今日この頃。
翻訳者も変わってテイスト残ってると言えるんだろか?
内容はともかく…
でも俺は買うだろう…
訳文の文体だけがテイストでもなかろうに。それに菊池光氏の文体は決して上手いと思わないし。
>>17 う〜ん ここんとこ転職、引越、怪我とかで金なくなってて、
久しぶりに手持ちの(特に初期の)フランシス読んでたらメチャ面白くて
で、最近のこと(もちろんフランシス氏がなくなってたことは知ってたけど)知りたくて
フランシススレ探したらなくなってて…
俺としては、フランシス色々語ってほしい、そしてフランシスもっともっと一般人に認知してもらいたい
そこに俺も加えてもらいたい…と思ってるだけなんだけどね。
何しろ今住んでる田舎町じゃあ(一応“市”なんだけど)文庫も売ってない。
古本屋は一軒もない。
まあ、そんな訳で立てたんですけど。2chでしか知りえない、(はオーバーかもだけど)そんな情報知りたくて…
あるいは、(そんなに知らない)過去の話なんかもここなら、と思って
フランシススレ、どうしても再興したかった。
まあ、そんなことはともかく、ディック・フランシス好きな人来て欲しい。それだけです。
>>16 あの直訳調?(俺が原・訳書両方読んだ限りだけど)も十分にテイストといえると思うけど…
仮にも一冊の本の基調の(かなり)大きな要素なんだから
>>23 おお、ありがとう。
さっそくポチりました。
みんな去年のミステリマガジンのフランシス追悼特集読んだ?
漏れはあれを読んでから読み始めた。むちゃ面白いね。
なんだかんだで「興奮」が一番かなあ。
まだ半分くらいしか読み終わってないけど
興奮とハレーの二作が好きだな。定番かもしれんけど
他に一押しな作品ってある?
>>27 個人的には「飛越」と「奪回」あたりがいい感じ。あと「重賞」かな。
ヒロインが魅力的だとリーダビリティがあがるね。
「興奮」は総合的な完成度が高いよね
読んでて面白いし無駄がないというか。
思い入れがあるのは「利腕」と「度胸」
こういう自尊心の高い主人公が屈辱的な目にあって、
そこから再起するって話はかっこよくて好きだな。
あとなぜか印象に残ってるのは「骨折」と映画俳優が主人公のやつ(タイトル忘れた)
「ディック・フランシスの生涯」
未翻訳です。 早く日本版が出版されるといいね。
目黒孝二が今朝のラジオで「矜持」をお薦めしてたよ。
目黒孝二(北上次郎)ってあてになるのかな。文庫の解説なんかでも、主観的な‘感想’が多い印象がある。
>>36 北上次郎さんは確かに独特の好みがあるけど
(動物が出てくる話や、中年ダメ男の話に弱いなど)
自分はかなり参考にさせてもらっています。
ちなみに主観的でない感想なんてある?
書評家は、自分の好みに近い人を見つけて
参考にするのがベストでしょう。
>>29 映画俳優が主役なのは「煙幕」と思われ。
あれだよね?炎天下の車の中に閉じ込められる奴。
あの手の拷問シーンって初期の作品には多かったなあ。確かにああいう場面があると冒険小説としてはメッポウ盛り上がる(^^。
人気の「度胸」も拷問シーンの「痛さ」の描写においては屈指だし。
拷問シーンなら、「敵手」でハレーが両腕を失う恐怖と戦う場面が白眉。痛々しかった。
この人たまにはっとするような、うまいなと思うような文章があるね
>>37 俺は書評誌や新聞雑誌の書評コーナーもあまり見ないんで、
読むとしたら、たいてい文庫なんかの解説が多くなってしまう。
だから俺が参考にするのは、ほとんど本屋・古本屋のいわゆるあとがき・解説なんです。
今は少なくなったけど、古本なんかでストーリーやその本の核心部分を平気で書いてる人もいる。
話それたけど、北上次郎はそんなことしないし、氏自身を否定するわけではなくて、
解説、或は書評が主観的な感想になってしまっては、ちょっと問題があるのでは?と思うのです。
少なくとも俺の小説の探し方では。
テレ朝番組内で旭日旗を捏造
テレ朝川村「健全なナショナリズムの範疇」
ダウンロード&関連動画>> 翌日謝罪
ダウンロード&関連動画>> 中継では一度も映らず、旭日旗なんてあったか?という論調を覆す為に、わざわざW杯の時の画像を探し、故意に使って朝鮮猿キソンヨンをサポート。
売国局テロ朝はマジ糞。
競馬ミステリーなんて風変わりなものを書いてるから
最近の本だと勝手に思ってけど、実は自分が生まれるより前に出た本であることに
今頃気づいてびっくりした
>>44 確かに古いけど、活躍期間が40年以上もあるので最近の本もあるよ(^^。
復帰後最初の作品である「再起」ではグーグルで住所検索して捜査するし、インターネット競馬サイトをめぐる八百長事件だし。
というか今年になって最後の「新作」が出たくらいだから、亡くなる寸前まで現役だったと言っていいでしょう。
北上次郎は確かに他と比べて主観的な部分が目立つ人ではある
「矜持」読んだーっ!
嗚呼、これで全部読んでしまった…ちとさびしい。
ともあれ問題なくオススメ。面白い。
何しろ主人公がアフガニスタン戦争の傷痍軍人という最新もいいところの社会情勢を反映。何しろフェイスブックのページまで持ってるしね!
肉体的、精神的な試練を与えられる主人公に、肉弾戦を強いられる展開もいつもの通り。
ただ、今回片足を吹っ飛ばされている障害者とはいえ軍人なのでムチャクチャ腕っ節が強い(*^^*。毎回ピンチになるシッド・ハーレーとはえらい違い。
何しろ拉致されて拷問はされるけど後で相手をぼこぼこにして拷問をやりかえすというシリーズ初(?)の展開になる!
フランシス最高傑作!とまではいかないけど安定した面白さ。ファンなら買って間違いなし。オススメ。
ネタになりそうな事件だなと。
英競馬場で馬2頭が突然死、感電の可能性
2011年02月13日 18:23 発信地:ロンドン/英国
【2月13日 AFP】英国ニューベリー(Newbury)で行われた競馬のレースで12日、
パドックで馬2頭が突然死した。関係者らが死因の調査にあたっている。
フェニックストゥー(Fenix Two)とマーチングソング(Marching Song)の2頭はこの日、
ジョッキーが騎乗する直前に芝生の上に倒れた。
原因は不明だが、なんらかの形で感電した疑いがあるという。
もう1頭の馬、キッドキャシディー(Kid Cassidy)も倒れ、すぐに立ち直ったが、
その後のレースへの参加は取りやめた。また、メリージャイアント(Merry Giant)は
そのままレースに出たが、「相当なトラウマを受けた」様子だという。
その後の6レースは取りやめとなった。マーチングソングの調教師は、
「真っ直ぐ下に崩れ落ちた。感電したように見えた」と語っている。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2785183/6809607 >>51 なんというフランシスの新作。
「感電」とかでどうでしょう?まんますぎか。
○○と××ではどっちなのか分からなかった…って文章は多分フィリックスのクセなんだろうけど、気になったのはそれがやたらに出てくるくらいで作品としては面白いと思う。
復帰後の「再起」も「審判」も「祝宴」もどれも面白いのでフィリックスはかなりいけてると思う(えらそうですいません)。
正直「拮抗」と「矜持」はそれに比べると落ちるかな。前者100点で後者80点くらいの感じだけど。
でも、復帰前の数作にはアクションどころか主人公の葛藤すら無いのも多かったからその辺に比べると復帰後の方がずっと面白い。
だからフィリックス単独新作でも買うね。
>>56 途中まで読めばある程度内容の書いてある書き込みだって分かるんだから読むの止めればいいんでは?
漏れも読んだけど、これだけだと殆ど内容なんて書いてないに等しいぞ
>>57 こんな短文だと、パッと見て頭に入っちゃわないか?
俺は真っ白な状態で読みたい。
予備知識なんかなくても。
ここはフランシスすれなんだし…
でも、最近ちょっとイライラしてて…スレ汚しスマソ
>>47 このレス見てから「矜持」を読みたくなったよ。
読んでみたけど面白かったぜ。
お薦めレスありがとよ。
作風が父より軽いといわれているね。
体重は軽くなさそうだけどね。
フェリックスもすでに58歳、年に1作ペースでも10作程度が限界かも。
物理学の教師らしいから、知識を生かしたプロットの組み立ては期待できるかも。あとは、男のロマンをどれだけ作品にこめられるか。
D.フランシスは創作メモみたいの残してないんかなあ
児玉さんの事、俺もそれがあって来ました。
D・フランシスのスレでなんですが、御冥福をお祈りします。
天国で先代フランシスさんの新作を楽しんでください。
翻訳が待ちきれず、原書で読むほどのフランシスのファン
児玉さんが亡くなってもスレが伸びないねえ。なんだか哀しい。
児玉さんが亡くなって、フランシススレってのも、と思ったが、
案外いるもんだね
>>72 週刊文春によると「再起」
フランシスの6年ぶりの新作を涙ぐんで読んだとか。
最初に原書で読んだのは
TWICE SHY
邦題は「配当」
フランシス一冊も読んだこと無いんだけど
最初はこの本から読むべき、みたいのって何かある?
俺が初めて読んだのは「大穴」だった。
これがもし「試走」や「暴走」だったら、他の本は手に取らなかったかもしれない。
>>75 初期の作品で、一般的に評判がよかったのは
「興奮」「大穴」「血統」あたりだったかな。
どんだけ読んでも興奮を超えるものに巡り会えない
最初に読んじゃった悲劇
食べ物の描写がいつも何気においしそうでそこばっか読んでしまう。
菊池節のせいもあるかもしれないけど。
>>86 へー。そんな人もいるんだ。
まあ、人それぞれだと思うけど。
ちなみに、どの辺が好みじゃないの?
参考に聞かせて。
ハレーものは大好きだが、
>>88の意見も大変よくわかるw
シリーズがかなり続いてるから、いまいち手が出しづらいんだけど、
やっぱ一作目から読まないと駄目だよね?
ダメッてことはない。
一部を除いてお話に連続性は無いのでどこからでも手を付けて良いと思う。
しかし、ディック・フランシスという作家にハマるなら出版順に全部読みたくなるのではなろうか。
>>90 「大穴」「利腕」「敵手」「再起」の4作が主人公シッド・ハレー
「侵入」「連闘」の2作が主人公キット・フィールディング
のそれぞれシリーズになっている。
それ以外は舞台も登場人物も独立しているので
どこから読み出しても問題なし。
でも、初期の作品から読み始める方がとっつきやすいかも。
ああ、これから読み始められる人がうらやましい。
>>92 >これから読み始められる人がうらやましい。
禿同だなあ
ご丁寧にありがとうございます
コツコツ集めていきます
新訳で再版したら買う?
菊地光より競馬に詳しい翻訳家っていないかね。
詳しいからやらせるってものでもないらしいが、
まあ数人がかりでやって、何年かかるかわからないよ。
と、バカなレスをしに来たんじゃなかった。
最初に読んだのは先輩に勧められた「直線」「証拠」
タイトルが漢字二文字は結構だけど原語と意味が相当違っている場合
もあったよね。
なんつーか微妙な作家なんだよな
傑作もなく駄作もなく、70点くらいの作品が並んでる感じ
個人的には英国紳士ゆえの品の良さがブレーキとなって
読者(俺)に物足りなさを感じさせるのではないかと
>>102 「英国紳士ゆえの品の良さ」こそが魅力だと思うんだが。
>>104 多分、その辺は読み手の性格の違いによる相性なんだろうね。
俺は、ポーターのドーヴァー警部も、ウイングフィールドのフロスト警部も、シッド・ハレーも
みんな好きだけど。
>>102 駄作はない、は同感だけど傑作はいくらでもある
むかし『ディック・フランシス読本』てのが出てたけどな
>>108 「デイック・フランシスズギャンブル」という原書があるらしいよ。
ソースは政治家の河野太郎のツィッター。
>>115 ディック様がアイディア集とか、創作ノートみたいの残してくれてたらあるいは・・・
フランシスの作品のタイトルを馬名にする馬主でも現れないものかな。
小田切さんに頼んでみるか。
電車に乗るのに読む本がないときの最後の砦の100円本だったのに
最近はほとんど見かけない。あっても利腕か大穴しかない
大きめの(普通の)本屋でも、代表作くらいしか置いてないからねえ
もう忘れられ始められてるのかなあ・・・
南川三治郎 「推理作家の家」 西村書店
デイック フランシスの書斎が掲載されている。
>>120 それみたいなあ
まだ売ってるのかな?
無いなら書斎のとこだけでもupしてほしいなあw
児玉さんが大好きで著書を読み
お恥ずかしい限りですが、初めてフランシスの事を知りました。
図書館でいつもシリーズが揃ってて是非読んでみたいと思うのですが
一番単純な質問なんですが
競馬や馬にまったく予備知識なくても大丈夫でしょうか?
内容についていけるかなって
いつもそこが勇気なくてなかなか借りれなくって。
大丈夫です。
私、競馬経験一切無しでハマりました。
>>124 有難うございます!
それ聞いて安心しました。
早速借りてきます。今から楽しみが増えると思うと本当嬉しいですワクワク
>>120 それって昔出た「推理作家の発想工房」と同じ内容?
ジャック・ヒギンズがフランシスやジェイムズを貶してるやつ
文庫になった「矜持」を読んだけど良くもなければ悪くもない感じでした。
>>129 この文庫の訳者あとがきに書いてあったけど
フランシス物の翻訳は完全に終了とのことです。
息子の作品は日の目を見ないんだね。
拮抗読んだけど主人公の生い立ちがかわいそ過ぎるわ。
昨日までで全作品中の6割を読んだけど、どれもそれなりに面白かった。
横断がカナダ鉄道の車中の物語で、旅情もあふれていて楽しかった。
『競馬シリーズ』となっているけど『お仕事シリーズ』と言ってもいいくらいだ。
日本には表向き存在していない個人や会社の賭け屋ってのが大きなビジネス
になってるね。縁日の屋台みたいに移動車であちこちの競馬場回ってる。
この作家の作品読むと英国では競馬が巨大産業になってるね。
携わっている労働者も日本より多いんだろうな。なにせ女王まで
馬持ってるらしい。場内馬券売り場の賭け率と私的賭け屋のそれが
違う場合が多そうなので客はどっちから馬券買うか、予想で二重に
楽しめるので、俺もやってみたいわ。
多分次男は今頃新作執筆してるんだろ。まだ若いからこのまま終わる
とは思えない。
>>141 女王は馬どころかアスコット競馬場という競馬場を持ってるからな。
夏にそこで開催される大会をロイヤルアスコットと言って、その時行われる
一番格の高いレースがキングジョージ&クイーンエリザベスステークスっていう
レースだw
女王といえば、侵入で女王が脇役みたいな感じで出ていて、てっきり
エリザベス女王のことかと思ったが、聞いたことのない国の女王だった。
そういえばアン王女って乗馬競技でオリンピック出てたな。
日本では競馬場は上流階級の社交場という感じはしないんだが、
フランシスの本読むと英国では貴族が馬主になってる。
マイフェアレディでも競馬場のシーンがあるね
上流階級の嗜みな訳ですが、貴族の存在しない日本ではギャンブルということだけが強調されてしまった
馬主になるとかなりな出費だなあ。持ち馬が賞金稼げなかったら
大赤字。昔は莫大な土地の賃貸料収入がある貴族しかなれなかったんだろ。
直線ではアメリカのお金持ちがイギリスの馬主になってた。
名門の馬の操作なんか、実際にあった事件を下地にしてるんかいな?
それとも作者の想像かいな?
今読んでる「侵入」では、王女がオーナー(馬主)になっている馬に乗っている主人公
が出てくる。130ページよんだだけですが、とくに緊迫した展開はなし。
この辺からフランシスお得意のスリリングな展開を期待しつつですが・・・
俺は今興奮読んでるけど馬丁の描写なんかもう堂に入ってるね。
興奮読んでるけど、オクトーバー卿という名は何なのかいな? 姓でもないし
ファーストネームでもない。ミドルネームでも10月なんか付けない。判らんなあ。
興奮読んだけど、最後にジェリーにおもちゃの機関車渡すシーンも
書いて欲しかったな。そして彼との別れの言葉も。
「侵入」只今読了。面白かったです。このシリーズは半分くらい読了したが
本当にはずれがないね。
ハヤカワ文庫で保存版のフランシス全集でも出してくれないものか。
ヒギンズがこの作家のこと、「読んで何が残る?」って発言してたが、
確かに読書中はワクワクする面白さがあるんだが、しばらくするとストーリー
がなかなか思い出せない。競馬の知識は増えるんだが。
>>157 あの発言は当時の日本の冒険小説ファンからは
かなり顰蹙をかったと思う。
内藤陳さんが
「あのヒギンズが、何でこんなこと言うんだ」
と嘆いていたのを思い出す。
ヒギンスって鷲は舞い降りたくらいなもんだろ。あとは皆小粒な作品ばかりだ。
総合度ではフランシスの方がずっと上だわ。
アメリカ探偵作家クラブ賞の最優秀長編賞を3度も受賞している大御所に言うセリフではないな。
ただの僻み妬みからの発言だろ。
ディックフランシスが映画化されたのは「大本命」一本のみ。
「大本命」(原題"Dead cert")(1974)
グランドナショナル大障害レースを背景にした『本命』を原作にトニー・リチャードソン
監督作品
誰もが認める失敗作でフランシスは次のように語っている
「あの映画はひどかった。小説のメインの悪役ジョージ伯父さんが出てこず、ロッジ警部が
メインになっていた。王室を迎えてプレミエ試写がおこなわれ、私の隣に坐ったアン王女は
楽しみにしておられたようだが、結果はそうならなかった。コメントはされなかったけどね。
公開前のヴァージョンはなかなかいいと思ったんだが、実際の公開版ではリチャードソンが
長すぎると最初の十分をカットしてしまった。あの部分にストーリー展開の鍵があったのに。
数年後、ロシア人の作った海賊版を見た。言葉はわからなかったけれど、英語版よりずっと
ストーリーが理解しやすかったよ。」
TVシリーズでは、79年にマイク・グリウムがシッド・ハレーに扮した1時間枠の"The Racing
game"が放映された。製作にあたったヨークシャ・テレビの内輪もめで6話しか作られなかった
が、フランシスは高く評価していたとのこと。
日本ではNHKが82年8月に放映した。
また、89年には2時間枠のTVシリーズ"Dick Francis Mysteries"が製作された。
「追込」「血統」「配当」の三本で日本では91年11月にNhK衛星放送でオンエアされている
アイルランドとカナダの合作でテレビにふさわしい軽い作りになっているのが特徴。
私自身82年8月の放送の時、父が「このシリーズは面白いからお前も見ろ」と言われて
見た覚えがあります。当時中学生だった私がフランシスミステリーを知った最初でありましたが
今思い返せば、ストーリーはもちろん、面白かったか面白くなかったかすら覚えていないのでした。
興奮こそ続編書いて欲しかった
姉の方が死んで妹と真相を探る、みたいな
姉とくっつくかと思いきや変わった妹というところがミソでさ
私は興奮は続編期待しない派です。
ダニエル・ローク曰く
for kicks(スリルのためさ)で終わっているところがまたなんともいいのでは
この言葉に続く続編なんて考えられない。
Dick francisの公式ホームページを見てみたら息子のfelix francisの競馬シリーズ
の最新作bloodlineの宣伝がでかでかと載っていた。息子さん単独で最新作を出している
みたいだね。日本語の翻訳版が出る予定はないのかな。でないんだったらいっそ原書で読んで
みようかと思う今日この頃です。一冊8〜9ドルするらしくちょっと高いね。
ブコフの105円や図書館の本を読んできた身にとってはちょっとつらいね。
その前のgambleは父のディック・フランシスの作風を継承していて面白かったという書評が
ネットに出ていたので、翻訳版が出てもいいのではと思うのだがどうだろうか。
>>165 息子さんは何年も前から物理の教師退職して父親のアシスタントやってたから
執筆環境は整っているんだろなあ。実際今ハヤカワで翻訳やってるんではないの
かな。親子合作を読んだが分厚くてやたらと読みごたえがあった。息子さん単独作
でもかなり売れるだろ。早ければ今年のクリスマスに日本版読めるかもしれない。
「連闘」読了。面白かったです。ラストだけなら「侵入」以上かも。
読んでない方は
是非「侵入」を読んでから「連闘」を読んで見てください。
どの主人公もおとなしいけど忍耐強いんだよなあ。長距離ランナーみたい。
息子の作品を早く読みたいね
ハヤカワさん、なんとかしてよ
近所のブックオフにいつしかフランシスの文庫本が常備されるようになった
熱心なファンでも周りにいたのかしら
ブックオフに売るなんてもったいないな
競馬関係専門の古書店てのもあるんだぜ
【地方競馬】「地方競馬で八百長が行われる」2ちゃんねる競馬板住人が金沢競馬のレースを予言→的中して“祭り”状態に
2ちゃんねるの競馬板で、「地方競馬で八百長が行われる」と予言した人物が現れ、果たして結果が
その予言通りになるという事件が発生。現在、競馬ファンの間では凱旋門賞よりも関心を呼ぶ
“祭り”状態となっている。
以前から『金沢競馬 八百長糾弾ブログ』を運営してきたこの“預言者”によると、件のレースが八百長だと
思う理由として
・通常はメインレース(この日は10R)の売上が最も大きくなるはずのところ、件のレースの売上が突出している
・特に三連単の売上が突出している
・4番が1番人気だった三連単のオッズが、投票締め切り直前に激変した
・激変後の三連単の投票上位を見ると、激変前に人気だった4番が除外されて買われている
・4番と2番の騎手が過去に、わざと負けようとしたように見える不自然な騎乗を繰り返している
といった点を挙げている。
金沢競馬では今年の5月に、単勝の配当が三連単の配当を上回るという“大珍事”も発生していることなどから、
八百長が常習的に行われているのではないかと疑っている競馬ファンも多いようだ。
告発者とコンタクトを取ったところ、今回の一連の“八百長疑惑”では少なくとも7人の騎手と2人の調教師が八百長に関係しているとして、こう語った。
「故意に負けさせて人気が落ちた頃に実力どおりに走らせるか、実力どおりに走らせて好成績をあげて、人気を集めてから故意の敗退をする」
「ここ数年、金沢競馬は赤字続きで、毎年存廃の議論がなされていますが、今年度は黒字化が見込まれています。
地方競馬の祭典JBC(中央競馬所属馬も出走する地方競馬の最高峰競走)が史上初めて金沢で開催されるため、
黒字を見込んでギリギリ存続しました。それでも2014年度で確実に廃止です。
連中にしてみたら、どうせ先がないなら、儲けるだけ儲けてやめてやるという魂胆でしょう。
少なく見積もっても、八百長で得た利益は数千万円。金沢競馬の売り上げ減の一因に、この八百長問題も確実に含まれています
地味だけど「骨折」が好き。高評価する人と、全く評価しない人と分かれるらしいんだけど……
出て来る馬のアークエンジェルは、シリーズ最強馬じゃないかと思う
全作品に出てくる馬のランキングなんて企画も面白そうだね
「骨折」はランキャットが可哀想で、残念でたまらない。これからバンバン活躍する子だったろうに。
馬の鼻の中にスポンジを入れてしまう話のタイトルは何だっけ。
「重賞」?「興奮」?
スポンジは知らん(思い出せん)けど、やっぱアドミラルでしょ>179
>>182 興奮は犬笛じゃなかったか
そういやゴルゴ13にも、まるディック・フランシスのミステリーのような作品があったな。
英国ダービーで、英王室の馬にドーピングする輩が出てくるんだが、
薬物を中和する薬を、ゴルゴが走行中の馬の肛門に狙撃して浣腸する神業が見られる。
スナイパーが主人公なんて、フランシスならやりそうだと思ったんだが。
ゴルゴは、ニジンスキー狙撃犯を射殺したり、ハミを打ち抜いて馬を窒息死させたりもしてる。
初期のフランシスは、全てハイクオリティーで安定してるよな。
「度胸」「興奮」「大穴」辺りなんて、英文学としても高いレベル(言い過ぎかな?w)。
どれも俺が生まれる前の作品なのに、古さを感じさせない、というか全然気にならない。
ちょい気になってググったら、90年代前半まで翻訳結構バラバラで、「興奮」なんか原作出版後11年もたってるんだなw
どうでもいいけど、今、稀代のページ・ターナーとか言われてるJ.ディーヴァ―とかは、読んだ後何も残らない。
ハリウッドのB級アクションみたい。1回さらっと読んで終わり。
幾つか再度して、ディック・フランシスの凄さというか深さというか、クオリティのの高さを再認識したよ。
ミステリーと言うより、ハードボイルドに近い作風かな。
イアン・フレミングの初期みたいな、強いイギリスの男を描いている。
主人公が性格は地味なくせにタフだよね
ヒロインも強い人が多いね
やられても不屈の闘志で立ちあがるタフガイが主人公の代表的なイメージ
シッド・ハレーなんか、まさにそうだろう
>>184 スナイパーじゃなかったと思うけど、射撃の名手は登場したと思う
どの作品だったか思い出せないけど、
電話の端子ボックスみたいのを打ち抜く場面があったような・・・?
Dick Francis's Gamble
Dick Francis's Bloodline
は読み終わって
Refusal
を読み始めた
The new Sid Halley thriller
だそうだ
フェリックスがシッド・ハレーの作品を書くつうのは
コアな"DICK" Francisファンやシッド・ハレーファンから
非難轟々集めるかもしれないが・・・
読み始めたばかりなんで、いいとも悪いともいえない
前作で出てきた女性と結婚してる設定
しかし、邦訳は本当に「矜持」で終わりにしてしまうのか?
ペーパーバックで読んでもいいんだけど
ネイティブでないんで、あとで翻訳版で読み直せるとありがたいんだが
当方馬乗りです。本職ではありませんが草競馬の騎手はやりますし、馬具繕ったり調教したり馬車運転したり、一通りこなします。
英国趣味あります。デブレッツ貴族年間とか戦前の時刻表とか好きです。時代設定が戦後でなく戦前、あるいはWW1前は大好きです。
航空趣味もあります。複葉機好きです。
子どもや動物が不幸になる話はダメです。やさしいライオンとかかわいそうなゾウとかダメなんです。
ハッピーエンドがいいです。謎解きの出来は余り気にしません。ミステリでもラストが楽しそうか確かめてから読むこと多くあります。犯人知ってから読むのはかまいません。
こんな私に最初の一冊のお勧めを教えてください。
>>153 「興奮」のオクトーバー卿 変な名前ですね。仲間だ。
調べたら、
Earl of October といって、Octoberは地名みたいですね。
Earl of Oxford とか Earl of Salisbury のたぐい。
googleの地図にOctoberという地名はないみたいです。
>>195 なるほど、地名(古地名で今は消滅?)だったのですか。初読の時から
ずっと気になっておりました。フランシス作品の登場人物には、一般的
な英国人の名前(ジョーンズとかジョン、ポールとか)じゃなくて、珍
しい姓名の人が多いですね。
Refusal読み終わった
正直な感想、いまいちだった
次作Damageが9月にでるらしいからそれに期待
親の七光り、っていうのとはちょっと違うと思う
主人公が敵からの攻撃に対して、様々な方法で反撃して最後には勝利する
という基本的な話形に違いはないのだが、ここ数作、その攻撃や反撃の内容が
あまり好きになれない
ネタバレを好まない人もいるだろうから具体的にはいわないけれど
本作品は特にそう感じた
あくまでも私個人の好みの問題かもしれないが・・・
フランシスど電子書籍が出始めたんで読もうと思ったんだが
数が多くてどれから読めばいいのか困惑中。
利腕ってのが評判いいって聞いたけど、興奮って前作があるらしいんだよな。
まずは二〜三冊買ってみようと思うので、未体験者へのおすすめを教えてくれないかな
ハマればどうせ全部読むことになるから、書かれた順でいいんでない?
つまり『本命』から。
『利腕』はシッド・ハレーものの2作目で『大穴』が1作目。
『大穴』の障害を持つ者の心理描写には唸らされましたし、『利腕』もランキング的には上位に来るんでしょうが、
個人的には特別傑出しているわけではないと思います。出来の良かった作品の一つ。
そういう自分は、昔過ぎて記憶が定かではないが、多分翻訳第1作の『興奮』から読み始めたと思います。
>>203 じゃあ、興奮から買って読んいってみる。
おすすめと勘違い訂正どうもでした。
Felixの新作が英国で11日、米国では来月7日に出るようなんで
とりあえず期待してます
で、第1作「本命」から読み直し始めたよ
原作が1962年、日本で出たのが1968年で、おれが読んだのが80年代の末ごろだった
前回読んだときはほとんど気にならなかったのだか、現代と格差がありすぎ
こればっかりは仕方がないが
Felix単独の作品まで含めて全48作品(新作Damage含めて、数あってるか?)を
再読し終わるのはいつごろになるかな
Felix単独の作品にたどり着くころには翻訳版が出ていてくれるとありがたいけどどうかねぇ
この先何度も読み直せるわけではないから心して読まねば
>>162 映画もドラマも録画した記憶があるので、VHS探せばあるかもしれない
だけど見つけられるかなぁ
時間があったらこれらも観直しておきたいな
あんまりよく覚えてないけど、出来はあんまりよくなかったような・・・
TVシリーズのレースシーンだけたまたま見掛けた記憶があるけど、あの映像は素晴らしかった。
ドラマとして出来はよくわからんが、また見たい。
本命読み終わった
第1作目からすでにフランシスのスタイルが
できあがっていたことに今更ながら驚かされた
菊池光の訳はこれからあのスタイルになるんだ、
というきざし?みたいなものが感じられた
まぁほとんど完成形といってもいいんだろうけど
ディック・フランシスの投機
フェリックス・フランシス
孫娘、シエナ・ローズに
フィナンシャル・アドバイザーであるいとこのネッド・フランシスに感謝をこめて
カルキン・パティンソン有限責任会社の好意に
そしていつものようにデビーに
1
ハーブ・コバクが殺されたとき、私はすぐとなりに立っていた。
「処刑」という言葉が適当だったかもしれない。
至近距離から3発、2発は心臓に、1発は顔面に、
彼は地面に倒れる前にほぼ確実に、そして狙撃者が振り向いて
グランド・ナショナルの開催日の群集の中に消える前に間違いなく死んでいた。
狙撃は迅速に行われたため、ハーブも私も、そしてその件に関してはほかの誰も、それを阻止する機会はなかっただろう。
それが完了し、私の足元でハーブがすでに死んでしまうまで、実際のところ、何が起こっているのか私にはわからなかった。
弾丸が体を切り裂き、死を迎える前に、ハーブ自身、生命が危険にさらされていることを理解する時間があったか疑わしい。
息子の作品オレも早く翻訳で読みたいなあ。原文でも少しは読めるが、
辞書引く時間がかかるのでスラスラとは読めない。
恐らくなかっただろう。奇妙なことだがそれでほっとしたことに気づいた。
私はハーブが好きだった。
しかし、ほかの誰かは明らかにそうではなかったのだ。
ハーブ・コヴァクの殺人は、彼だけでなくほかのみんなの一日を変えてしまった。
警察はその状況をいつもの無神経な効率性で引き継いだ。
たった30分の告知で世界の主要なスポーツイベントを中止し、
いらいらした6万人以上の観衆に、彼らが名前と住所を告げるまで
数時間辛抱して列に並んで待つよう要求した。
「だが、あなたは彼の顔を見たはずでしょう!」
いつもの顧客を追い出して、急作りの事件対応用部屋が立ち上げられたレストランのひとつで
テーブルを挟んで激高した警部に相対して座っていた。
「もうお話したとおり」と私は言った。「その男の顔を見てはいなかったんです。」
私はその運命の数秒間をもう一度思い返し、はっきり思い出すことができたのは拳銃だった。
「では男だったんですね?」警部は尋ねた。
「そうだと思う」私は言った。
「黒人でしたか、白人でしたか?」
「拳銃は黒でした」私は言った「消音器がついていました」
とても役に立つようには聞こえなかった。私にすらそれはわかった。
「ミスタ・・・えぇと」警部はテーブルのノートを参照した。「フォクストン、殺人についてわれわれに話していただけることはもうないですか?」
「申し訳ありません。」首を振りながらいった。「すべてとても短時間に起こったので」
彼は質問の方向を変えた。「ではあなたはミスタ・コヴァクをどのくらいよく知っていたのですか」
「とてもよく」私は言った。「一緒に仕事してましたから、この5年くらい。仕事の上の友人だとといってもいいでしょう」
私は言葉をとめた「少なくともそうだった」
彼が死んだと信じることは難しかった。
「どんな仕事ですか?」
「金融サービスです。」私は言った「独立したフィナンシャル・アドヴァイザーなんです。」
警部の目が退屈でどんよりしているのが見てとれた。
「グランド・ナショナルで騎乗するほど面白くないかもしれない」私は言った
「でもそんなに悪くないですよ」
彼は顔を上げて私の顔を見た。「で、グランド・ナショナルで騎乗したことがあるんですか」
彼の声は皮肉に満ちていて、彼は笑っていた。
「実を言うとあるんです」私は言った「二回」
笑いは消え去り「ほう」彼はいった。
まったく、ほう、だな、と思った「二回目には勝ちました」
過去の人生について今感じていることを多く語るのは私らしくなかったし、
自慢するのはもっと自分らしくないことだった。私はすき放題に語りすぎた自分を静かに非難したが、
私に対してだけでなく、死んだ友に対するその警察官の態度に少しばかりいらいらし始めていた。
彼はまたノートに見入った。
「フォクストン」彼は読みながらいった。顔を上げた「フォクシー・フォクストンではないな?」
「そう」これまでずっとフォクシーというニックネームを捨てるよう努力し、
シティでの硬い生活によりふさわしいと感じている本名のニコラスを好んでいるのだが、私はいった。
「これは、これは」警察官が言った「何ポンドか勝たせてもらったよ」
私は微笑んだ。彼はおそらく同様に何ポンドか負けたはずだが、それをいうつもりはなかった。
「じゃあ、今日は乗らなかったんだ」
「ええ」私は言った「長いこと騎乗してません」
最後にレースで騎乗してから本当にもう8年も経ったのだろうか?と私は思った。
ほんの昨日のことのようにも思えたし、ずっと前のことのようでもあった。
警察官はもう一行ノートに書き込んだ。
「で、今はフィナンシャル・アドヴァイザーですか」
「そうです」
「ちょっとばかり落ちぶれたとは思いませんか」
警察官になるよりはいい、と答えようかと思ったが、結局は沈黙が最善策だろうと思い直した。
いずれにしても、どちらかといえば彼に賛成なのだ。
500kgもの馬にまたがってエイントリーの障害に挑んでいた威勢の良かった日々から私の生活すべてがちょっとばかり落ちぶれたのだ。
「誰に助言を?」彼は尋ねた。
「報酬を払ってくれるなら誰でも」いささか軽薄にいった。
「では、ミスタ・コヴァクは?」
「彼もそうですよ」私はいった。「我々はふたりともシティにある独立したフィナンシャル・アドヴァイザーの会社で働いているんです」
「ここリヴァプールで?」彼は尋ねた。
「いいえ」私はいった「ロンドンのシティで」
「なんという会社です?」
「ライアル・アンド・ブラック」私はいった「事務所はロンバード・ストリートにあります」
彼は書き留めた。
「ミスタ・コヴァクに死んで欲しいと誰かが考える理由が思いつきますか?」
それはこの2時間ずっと自分自身に問い続けてきた質問だった。
「いいえ」私はいった「全くない。みんなハーブが好きだった。いつもほほえんで幸せそうだった。どんな集まりでもその中心にいました」
「どのくらい彼を知っていたといいましたっけ?」警部は尋ねた。
「5年です。同時に会社に入ったんです」
「彼はアメリカ市民だったと理解していますが」
「そう」私はいった「ケンタッキーのルイスヴィルからきました。年に2回は帰国してました」
すべては警部のノートに書き留められた。
「結婚してましたか?」
「いや」
「恋人は?」
「私の知る限りいませんでした」私はいった。
「あなたと彼は同性愛の関係でしたか?」警官はノートを見つめたまま無感情に尋ねた。
「いいや」同様に無感情にいった。
「探り出しますよ」目線をあげて彼はいった。
「探り出すことなんて何もないですよ」私はいった「ミスタ・コヴァクと一緒に仕事をしていたかもしれないが、私は恋人と暮らしてますよ」
「どちらに?」
「フィンチリー」私はいった「北ロンドンです」
私は住所を知らせ、彼は書き留めた。
「ミスタ・コヴァクはほかの誰かと同性愛の関係にありましたか?」
「どうして彼がゲイだと思うんですか?」私は尋ねた。
「妻なし、恋人なし。ほかにどう思えと?」
「ハーブがゲイだと信じる理由はありません。実際、そうではないと知っています」
「どうしてわかるんですか?」警官は意味ありげに私の方に身を乗り出した。
私はハーブと私が財務会議の折り、ホテルで一夜を一緒に過ごしたという珍しい時のことを思い返した。
彼はどんな球も投げてこなかったし、時には地元の娘たちに話しかけていたし、その成果を朝食の時に自慢していた。
彼が女性と性的関係にあるのを見たことがなかったのは事実だが、男と一緒だったのを見たこともなかった。
「知ってるんですよ」私は弱々しくいった。
「なるほど」警部はそういった。明らかに信じてはおらず、ノートに書き加えた。
しかし、私は本当に知っていたのだろうか?そしてそれは問題なのだろうか?
「いずれにせよ、どんな違いがあるというんですか?」私はきいた。
「殺人の多くは性的な動機に依るんですよ」警部はいった。「我々が別の方法で知るまで、できる限りの手を尽くさなければならんのですよ」
度胸を読み始めた
フランシス作品のさまざまな要素がすでにほとんど詰め込まれているような印象
舞台が50年も前と古いことを除けば後の作品と差が感じられない
菊池光の訳も以降のものとほとんど変わりないような読み心地
フランシスは2作目だが、菊池光訳は5作目だからか
度胸読み終わった
度胸と矜持でそれぞれの主人公は似たような境遇に陥る
フランシスは矜持を書いたとき、以前に同じような場面を書いたことを
思い出せなかったのだろうか
まぁあれだけの作品を書いているんだから仕方ないのかもしれないが
ようやく競馬場を去るのを許されるころには、あたりはほとんど暗くなって、雨まで降り始めた。
離れたところにあるパークアンドライド駐車場への送迎バスはかなり前に運航を終えていて、
私は寒く、濡れて、私のメルセデスのところにたどり着くまでにすっかりうんざりしてしまっていた。
しかし、出発するまでにしばらく車に座ったままで、その日あった出来事を記憶の中でもう一度振り返った。
朝8時すぎにヘンドンのセイモア・ウェイのハーブのフラットで彼をピックアップし、
とても上機嫌でリヴァプールに出発した。ハーブにとって初めてのグランド・ナショナルへの旅で、
その展望に彼はいつになく興奮していた。
彼は、ケンタッキー・ダービーの開催地であり、アメリカのサラブレッド競馬の心の故郷である
チャーチル・ダウンズ競馬場の象徴的な2本の尖塔の影で育ったのだが、
競馬賭博が彼の子供時代を台無しにしたといつも断言していた。
以前から私は彼にレースに一緒に来るように何度もたのんだが、
彼は記憶が未だにとても苦痛だといっていつも断っていた。
しかし、今日は、将来の我々の仕事や生活、希望やおそれについて平穏に話しながら高速道路を北に向かう間、
そんなそぶりは見られなかった。
ハーブの将来がどれほど短いものとなるのか、我々は知らなかったのだ。
彼と私はこの5年間、非常にうまくやっていたが、大抵は厳格に仕事の同僚レベルであった。
今日は友情を深める最初の日だった。同時に最後の日になった。
私は車の中にひとりですわり、新たに見つけ、あっという間に失った友人を嘆き悲しんだ。
しかし、なぜ誰かが彼に死んでほしかったのか、いまだにわからなかった。
電子書籍化嬉しすぎる。
これで家が狭くても全巻揃えられる。
5年かけて全巻読破したが、この作者のは再読しようと思わせる作品ばかり
なのがいいわ。ミステリ味以外に英国のことが判って勉強になる。
フェリックスの単独作もやっと翻訳されたのね。
でもタイトルは考えて欲しかった。
『強襲』だと短編のタイトルと被ってる。
>>225 早川からじゃなかったんだな
文庫版でるのかな
やっと出たか!
時間が掛かったのは契約関係で色々あったのかな?
フェリックスは共作という形で実績もあるし、
ハヤカワ手放すのはもったいなかったような気がするな…
勝手な推測だけど、ハヤカワが手放したというよりもイーストプレイスが横から好条件でかっさらっていったんじゃないの?
>>231 さすがにイースト・プレスの出している本をみる限り、それはなさそう。
競馬シリーズも末期はかなり売り上げ落ちていたんだろう。
フェリックス単独作が親父の売り上げを越える可能性がないのは容易に予想できるので、あれより売れないんだったら商売的なうま味はないということで手を引いたという所だろうなぁ。
そうかなぁ
落ちたりとは言えフランシス印はって気もするけど
せめて一作は出してみるもんじゃない?
或いはBL要素でもあるとかw
>>225 情報ありがと
ペーパーバックで既読だけど強襲注文しちまったよ
去年このスレに、一所懸命訳をつけてるのがいたが無駄になっちまったな
それは楽しみだね。
この作家のおかげで馬券は買わないけどYOUTUBEで
グランド・ナショナル見るのが好きになったわ。
「強襲」読了
普通にとても面白かった フェリックス今後も頑張れ!
競馬スリラーはもともと、長年の人気タイトルだけに
ほかの海外作品よりも版権契約料が高めだったんじゃないかな
それで早川は迷った末に、この機会に撤退
じゃあ…ということで、翻訳エージェントが、どこからも翻訳が
出ないよりはマシ、ということで、割と普通に近い相場の契約料で
新規にイースト・プレスに、仲介したんじゃないの?
そんな仮説を立ててみる
強襲読書中だが、面白そうだね。自分も丁度投資信託やってるから
話に乗りやすい。
1956 GRAND NATIONAL,E.S.B WINS FROM DEVON LOCH DICK FRANCIS
ダウンロード&関連動画>> 画像はきれいだけど短い
Devon Loch Grand National Disaster, 1956
ダウンロード&関連動画>> >>243 >>244 いいですね 貴重なものの紹介 ありがとう
「強襲」読了。
ちょっと人が死にすぎじゃないか。
親父はここまでバンバン殺さなかったような気がするが。
!!!!!!!!!「知識」「お金」「時間」がないからこそ、うまくいった。
http://goo.gl/PzLQqP リチャードがなんでディックになるんだろうか?
ロバートもボブに替わるが、関連が判らない。
>>252 何をおっしゃりたいのかはっきりしませんが、
リチャードの愛称がディックで、ロバートの愛称がボブですよ。
たとえば、Microsoftのビル・ゲイツってよくいいますが、
ビルは愛称で、本当はウィリアム・ゲイツですしね(´・ω・`)
エリザベスの愛称がリズだったりベスだったりするのはまだ分かるけど、何でリチャードがディックなんだろか。
ウィリアムがビルになるのはドイツ語読みしてんの?
英語ってさっぱり分からんわ。
ウィリアムがビルになるのは、最初は前半部のウィルだったのが発音が似ているビルに変わったとか聞いたな
シッドハレーが続き物ってのは知ってたけど他はないと思ってたらあったのね
だいたい順番に読んでたけど侵入がなくて1冊完結だしっていいかと
連闘を読んで面白かったと満足してあとがき読んだら
続き物でショック
最近、うちの市の図書館新しく、かなりでかくなったんだけど、D.フランシス、ハードカバーが数冊…
この寂しい状況を変えたいから、何かリクエストしようかと…でも何がいいんだろ?
邦訳されてるの(小説、評論等)はほぼ読んでて、まだ読んでないのがあればそれでもいいけど、たぶんミステリ関係の雑誌とかで、無理とか言われそうだし
それなら、フランシス未読の人に読んでもらえて新たなファンに…とかまあ無理かなw
天皇賞の勝ち馬、モーリスの母は、メジロフランシス
多分、この作家の名前をもらっている
オウム真理教に殺害された坂本堤弁護士(深夜自宅に押し込まれ一家皆殺し)が住んでいた団地の他の住人(7世帯)は、
全員事件の起こる半年前より後に越してきた人達だった。
そのうち五世帯が創価の会員世帯。
神奈川県警は初動捜査の段階で、この住人達全員に行動確認をかけていた。
その矢先に城内康光県警本部長の婦警へのセクハラ疑惑や
生活安全課の警視がノミ屋(もぐりの馬券売り場)を開帳していた疑惑が突然次々と出始めて、
行確をはずしたら、マスコミからの疑惑追及は止まった。
それで勢いの付いたオウムは脱会信者の家族らを次々とVXガス(今度の金正男殺害で使われたのと同じもの)で襲撃。
当時の官房長官だった野中広務は
北朝鮮詣でから帰ると出所不明の大量の金を政界にばらまき始めて、自民党の実質的な党首におさまり
公明党を政権へ引き入れた。
ネトウヨもいないし、韓流ブームもまだ無い頃だったけど、あの頃から俺達の国はもうおかしかった。
フェリックス単独で書いたのは
Gamble (2011) 『強襲』
Bloodline (2012)
Refusal (2013)
Damage (2014)
Front Runner (2015)
Triple Crown (2016)
の6冊で、邦訳されたのは『強襲』だけってどういうこっちゃろ?
翻訳の遅れという問題じゃなくてギャラが安くて北野さんが投げ出したとか?
それともハヤカワがイースト・プレイスに「やっぱ返して」と言い出して交渉が難航しているとか?
ハヤカワじゃないってところにヒントがあるような気はする
大穴を思い出した。
書かれたのは50年以上前だけど。
英首都最後のドッグレース場にピリオド、社会変化と不動産高騰で
2017年04月04日 11:10
http://www.afpbb.com/articles/-/3123185 >>268 >>269 親父の業績が凄すぎて、フェリックス単独だと不当に低評価されてる印象がある
まあ、売れなかったのかもしれないが、そういう読者も含めて
ディック、フランシス杯障害ステークスなんてのをJRAで創設してもらいたい
出来るとしたら、本家イギリスじゃね?日本の競馬関係者でフランシス読んでる人なんかいなさそう。
やっぱりシッドハレーが何回読んでも面白い
標的、密輸、度胸、興奮、反射他順位は付けられないけど何度読んでも毎回凄いと思う
皆さんの方がはるかに詳しいと思うけど
菊池光さん自らが面白いから日本で出版したいと現在に至っている様ですね
日本人の感覚に合っていますよね
晩年はフィリックスと共書だったのを公表しているのもフランスらしい
きっと後継ぎとして売れて欲しかったと思うが世の中そんなに甘くはない
特に日本では賞でも獲らないと翻訳されないのかも…ですね。
日付け変わってしまったけど
2.14はフランシスの命日だな
そのうち忘れると思ってたけど、
バレンタインが近づくと思い出して本棚へ走る
今年は煙幕を読み直そうかな
隠れた名作だと思うんだ
村上春樹に翻訳してもらったら面白いかな
チャンドラーみたいに
一番好みの主役といえば誰?
やっぱ、シッド・ハレーかな
作家じゃないけど、文章が上手くてインテリっぽかった
元騎手の野平祐二という人がいた、この人は騎手でも
調教師でもダービー勝ってる。
>>280 自分がよく読み返すのは「黄金」とか「帰還」なんだけど、
どうも主人公じゃなくて、主人公のパパの方が好みなのに気が付いたwww
>>286 武豊が現役引退して作家デビューしたりしてな
ゴーストライターが平松さとし、なんちゃって
北上次郎が自分のツイッターでフランシスについて言及してるよ
北上さんがツイッターなんかやるわけないと思ったら、なんだbotかよ。。
lud20250125043945このスレへの固定リンク: http://5chb.net/r/mystery/1290202122/
ヒント:5chスレのurlに http://xxxx.5chb.net/xxxx のようにbを入れるだけでここでスレ保存、閲覧できます。
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