太陽光発電所の建設工事をめぐり、男性から金を脅し取ろうとしたとして、58歳の韓国籍の男が警視庁に逮捕されていたことがわかりました。JNNは犯行当時の音声を入手しました。
「はいたよな、こんにゃろうお前」(鄭容疑者)
「なんですか」(被害者)
「とぼけてんじゃねえか」(鄭容疑者)
「なんでですか」(被害者)
「なんでですかじゃねえ、とぼけてんじゃねえかこのやろう」(鄭容疑者)
これはカラオケ店で録音された恐喝未遂事件の音声。声を荒らげているのは、東京・八王子市の韓国籍、鄭陽一容疑者(58)です。
事件の背景にあるのは、太陽光発電所の建設。2012年に再生可能エネルギーの固定価格買取制度が導入されて以降、日本国内でも多くの太陽光発電所が建設されました。
鄭容疑者はおととし12月、その太陽光発電所の建設工事をめぐって、千代田区内のカラオケ店で男性が不正に利益を得ていると言いがかりをつけ、金を脅し取ろうとした疑いがもたれています。被害者の男性は、日本テレビの子会社から太陽光発電の工事を請け負っていた会社を経営していました。男性によりますと、当日は、トラブルの話し合いのため太陽光発電事業の複数の関係者と店に集まり、その場で関係者の知り合いの鄭容疑者から因縁をつけられ、4億円を要求されたということです。
「例えばの話が4億くれますか?」(鄭容疑者)
「それは無理でしょ」(被害者)
「これが落とし所だから、これ駆け引きなしだから」(鄭容疑者)
「その4億っていうのは・・・」(被害者)
「いーい、いい、もう嫌なんだよ。駆け引きは」(鄭容疑者)
「駆け引きしてない」(被害者)
「パーにしよってんだよ。めんどくせえなあ」(鄭容疑者)
男性は、およそ4時間にわたって、カラオケ店で脅され続けたといいます。
「俺にいきなり、4億だせと。4億だしたら、もうええがなと。そう言って、恐喝。ほんまに、顔の横でがーっていうような状況で、完全なやくざ口調。本当に、私をさらってどっかに連れていって、ぼこぼこにされるような雰囲気。心のなかでは、ほんまに殺されるんかなと思いましたよ」(被害にあった男性)
警視庁は、太陽光発電所の建設工事をめぐり、鄭容疑者が金を脅し取ろうとした経緯について詳しく調べています。
TBSNEWS 10日 14時26分
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4218364.html