石川県が開発した高級ブドウ「ルビーロマン」の苗木が韓国に無断流出したとみられる問題を受け、県は14日、知的財産の保護に向けた連携協定を全国で初めて国と結んだ。種苗の保護と活用に向けた人材育成などで連携し、県産品のブランドを守る。
農水省輸出・国際局や特許庁など、国の4機関と締結した。協定には①商標登録、品種登録、特許取得など、知的財産の適切な管理推進②県職員や事業者への研修・セミナーの実施③国から県への専門家の派遣──など6項目を盛り込んだ。2025年3月まで有効で、協議で延長も可能だ。工業製品なども対象とする。
同日、馳浩知事や農水省大臣官房の坂勝浩参事官、特許庁の濱野幸一長官、北陸農政局の川合規史局長ら5人が協定書に署名した。
馳知事は「まがい物が他国で流通するのは看過できない。協定を有効に機能させ、知的財産の保護へ厳格な取り扱いを全国にも広げたい」と強調した。濱野長官は他の自治体に対しても、「知財計画に沿い、しっかり対応していく」とした。
日本農業新聞 4/15(土) 9:30
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