アメリカ海軍のイージス艦の衝突事故がアジア太平洋地域で相次ぎ、事故原因の究明や海軍の立て直しが大きな課題となる中、この地域の部隊を管轄する太平洋艦隊の司令官が退役の意向を表明しました。
横須賀を拠点とする第7艦隊を配下にもつアメリカ太平洋艦隊のスウィフト司令官は25日、声明を発表し、海軍を退役する意向を表明しました。
退役の理由についてスウィフト司令官は海軍の制服組トップのリチャードソン作戦部長から昇任の可能性がないことを告げられたことを受け、海軍の伝統にしたがって退役願いを提出したと説明しています。
アジア太平洋地域ではイージス艦の衝突事故が相次ぎ事故原因の究明が進められていますが、スウィフト司令官は声明では事故については触れていません。
アメリカ海軍では一連の事故を受けて当時の指揮官らを解任するとともに、背景に共通する問題点があると見て検証を進めるなど海軍のたて直しが大きな課題となっています。
スウィフト司令官はアメリカ太平洋軍のハリス司令官の後任候補とも言われていた人物で、アメリカの一部のメディアは退役の意向の表明について「驚きをもって受け止められている」と伝えています。
配信9月27日 7時45分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170927/k10011157931000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009