http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171107/k10011214641000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001
11月7日 18時15分
神奈川県座間市のアパートで9人が遺体で見つかった事件で、遺体を遺棄した疑いで逮捕された男が調べに対し、「ことし8月中旬にロープやのこぎりなどを購入した」と供述していることが警視庁への取材でわかりました。男は、アパートに入居した8月下旬以降、9人を殺害したことを認めているということで、警視庁は、事件の前から凶器などの準備を進めていたと見て調べています。
警視庁によりますと、この事件で、1人の遺体を遺棄した疑いで逮捕された神奈川県座間市の白石隆浩容疑者(27)は、ことし8月下旬以降、男女9人を自宅のアパートの部屋で殺害したことを認めているということです。
白石容疑者はことしの8月22日にこの部屋に引っ越してきましたが、その後の調べに対し、「アパートに入居する前の8月中旬にロープやのこぎりなどを購入した」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。
警視庁によりますと、白石容疑者はのこぎりなどを購入する前にスマートフォンで遺体の遺棄の方法などを検索していたということです。
警視庁は、事件の前から凶器や遺体の遺棄に使った道具の準備を進めていたと見て、さらに詳しい経緯を調べています。
5年交友の女性「真相を知りたい」
白石容疑者とことし1月までの5年間、友人の関係だったという女性は、逮捕から1週間たった今も、事件が起きたことが信じられず、真相を知りたいと話しています。
関東地方に住む20代の女性は、インターネットの掲示板を通じて白石容疑者と知り合い、ことし1月までの5年間、友人の関係だったということです。
女性は「本当に気を遣わなくても済む存在で、何でも言える相手だった。仕事のこと、家族関係の悩み、ちょっとした愚痴など、言えないことはなかった。自分のことを否定せず黙って聞いてくれる。自分にとって救いだった」と話しました。
女性が“死にたい”と伝えた時には「お金がないなら自分が出す。死んだら、俺の生きる気力がなくなるからやめてほしい」と止められ、その後も自殺を思いとどまるよう説得されたということです。
しかし、ことし1月、突然、連絡が途絶え、白石容疑者が風俗店に女性を紹介したとして逮捕されたことを知りました。
女性は白石容疑者を探そうとしましたが、逮捕されたことにうしろめたさを感じていると思い、探すのをやめたということです。
女性は「探すのを諦めなければよかった。5年間のつきあいの中で、私を頼って本心をはき出すことができなかったのか、自分がもっと話を聞いてあげていたら、もっと見てあげていればよかったと思います」と涙をこらえながら話しました。
そのうえで、「事件を起こしたことが現実味がなさすぎて頭が追いつかない、信じられない気持ちです。連絡が途絶えた1月以降に何があったのか。被害者の方がいるのでかばう気持ちはありませんが、本当に純粋に真実を知りたい」と話していました。
近所の男性「想像もつかない」
白石容疑者の実家の近くに住む84歳の男性は「白石容疑者の家族は25年ほど前から近くに住んでいて、子どものころは近所で妹と一緒によく遊んでいました。雪が降ったときには私の家の庭で雪だるまを作ったこともあり、元気でかわいらしい子どもだったことを覚えています。高校までは実家から通っていたと思いますが、大人になってからは姿を見かけることはなくなりました」と話しています。
そのうえで、「白石容疑者の父親が『数か月前に息子が帰ってきて、仕事を手伝ってくれた。彼女ができたみたいだ』と話していて、仲よくやっているのかなと思っていました。子どものころから知っているので、なぜこんな事件を起こしたのか想像もつきません」と話していました。
高校の同級生「目立たないタイプ」
白石容疑者が通っていた神奈川県内の高校の同級生の男性は「もの静かであまり目立たないタイプで、ちょっと何を考えているのかわからないような雰囲気があり、クラスになじめなかったのかなと思う。ニュースを見て卒業アルバムを見直してみたが、集合写真に写っていた白石容疑者はカメラに目線を合わさずに笑顔がなかった。高校の同級生が取り返しのつかない事件を起こしたことに衝撃を受けている」と話していました。
11月7日 18時15分
神奈川県座間市のアパートで9人が遺体で見つかった事件で、遺体を遺棄した疑いで逮捕された男が調べに対し、「ことし8月中旬にロープやのこぎりなどを購入した」と供述していることが警視庁への取材でわかりました。男は、アパートに入居した8月下旬以降、9人を殺害したことを認めているということで、警視庁は、事件の前から凶器などの準備を進めていたと見て調べています。
警視庁によりますと、この事件で、1人の遺体を遺棄した疑いで逮捕された神奈川県座間市の白石隆浩容疑者(27)は、ことし8月下旬以降、男女9人を自宅のアパートの部屋で殺害したことを認めているということです。
白石容疑者はことしの8月22日にこの部屋に引っ越してきましたが、その後の調べに対し、「アパートに入居する前の8月中旬にロープやのこぎりなどを購入した」などと供述していることが警視庁への取材でわかりました。
警視庁によりますと、白石容疑者はのこぎりなどを購入する前にスマートフォンで遺体の遺棄の方法などを検索していたということです。
警視庁は、事件の前から凶器や遺体の遺棄に使った道具の準備を進めていたと見て、さらに詳しい経緯を調べています。
5年交友の女性「真相を知りたい」
白石容疑者とことし1月までの5年間、友人の関係だったという女性は、逮捕から1週間たった今も、事件が起きたことが信じられず、真相を知りたいと話しています。
関東地方に住む20代の女性は、インターネットの掲示板を通じて白石容疑者と知り合い、ことし1月までの5年間、友人の関係だったということです。
女性は「本当に気を遣わなくても済む存在で、何でも言える相手だった。仕事のこと、家族関係の悩み、ちょっとした愚痴など、言えないことはなかった。自分のことを否定せず黙って聞いてくれる。自分にとって救いだった」と話しました。
女性が“死にたい”と伝えた時には「お金がないなら自分が出す。死んだら、俺の生きる気力がなくなるからやめてほしい」と止められ、その後も自殺を思いとどまるよう説得されたということです。
しかし、ことし1月、突然、連絡が途絶え、白石容疑者が風俗店に女性を紹介したとして逮捕されたことを知りました。
女性は白石容疑者を探そうとしましたが、逮捕されたことにうしろめたさを感じていると思い、探すのをやめたということです。
女性は「探すのを諦めなければよかった。5年間のつきあいの中で、私を頼って本心をはき出すことができなかったのか、自分がもっと話を聞いてあげていたら、もっと見てあげていればよかったと思います」と涙をこらえながら話しました。
そのうえで、「事件を起こしたことが現実味がなさすぎて頭が追いつかない、信じられない気持ちです。連絡が途絶えた1月以降に何があったのか。被害者の方がいるのでかばう気持ちはありませんが、本当に純粋に真実を知りたい」と話していました。
近所の男性「想像もつかない」
白石容疑者の実家の近くに住む84歳の男性は「白石容疑者の家族は25年ほど前から近くに住んでいて、子どものころは近所で妹と一緒によく遊んでいました。雪が降ったときには私の家の庭で雪だるまを作ったこともあり、元気でかわいらしい子どもだったことを覚えています。高校までは実家から通っていたと思いますが、大人になってからは姿を見かけることはなくなりました」と話しています。
そのうえで、「白石容疑者の父親が『数か月前に息子が帰ってきて、仕事を手伝ってくれた。彼女ができたみたいだ』と話していて、仲よくやっているのかなと思っていました。子どものころから知っているので、なぜこんな事件を起こしたのか想像もつきません」と話していました。
高校の同級生「目立たないタイプ」
白石容疑者が通っていた神奈川県内の高校の同級生の男性は「もの静かであまり目立たないタイプで、ちょっと何を考えているのかわからないような雰囲気があり、クラスになじめなかったのかなと思う。ニュースを見て卒業アルバムを見直してみたが、集合写真に写っていた白石容疑者はカメラに目線を合わさずに笑顔がなかった。高校の同級生が取り返しのつかない事件を起こしたことに衝撃を受けている」と話していました。