邪馬台国の有力候補地・纒向(まきむく)遺跡がある奈良県桜井市と、弥生時代の環濠(かんごう)集落跡の唐古(からこ)・鍵遺跡で知られる同県田原本町によるシンポジウム「卑弥呼のクニを探る 唐古・鍵から纒向へ」(読売新聞社後援)が20日、大阪市内で開かれ、約330人が聞き入った。
シンポでは、松井正剛・桜井市長、森章浩・田原本町長のほか、安満(あま)宮山古墳から3世紀の銅鏡が出土した大阪府高槻市の浜田剛史市長らも加わり、「遺跡を活(い)かしたまちづくり」をテーマに意見を交換した。松井市長は「市民が誇りと愛着をもち、地域の結びつきを深められる」と指摘。森町長は「近隣市町村と協力して新たな観光ルートをつくりたい」とし、浜田市長は「市営バスでの遺跡巡りを実現させたい」と話した。また、辰巳和弘・元同志社大教授が「世界樹とヤマト国家の始まり」、高槻市立今城塚古代歴史館の森田克行特別館長が「王権の最前線」と題して講演した。
2019年01月21日
https://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20190121-OYO1T50007.html