原油の先物価格が12%超の急騰 サウジ石油施設攻撃
2019年9月17日 16時39分原油価格
サウジアラビアの石油関連施設への攻撃で世界的に原油の供給が滞るのではないかとの懸念が強まり、17日の東京の原油市場は12%を超える大幅な値上がりとなりました。
連休明けの17日の東京商品取引所は、取り引き開始直後から原油の先物に買い注文が集まりました。
取り引きの中心となる来年2月ものの原油価格の終値は、先週末より4470円、率にして12.1%高い4万1310円でした。
これは世界最大規模のサウジアラビアの石油関連施設が攻撃を受け、世界的に原油の供給が滞ることへの懸念が強まったためです。
値上がり率が10%を超えたのは、世界的な株高を受けて原油の先物価格も上昇した去年12月以来、およそ9か月ぶりです。
市場関係者は「攻撃を受けた施設の復旧の遅れによっては、今後原油市場への影響が大きくなる可能性もある。中東情勢の緊張が一層高まるおそれもあり、アメリカをはじめとする各国の動向を見極めたいという投資家が多い」と話しています。
