30日午前8時ごろ、大阪府松原市の接骨院に勤務する男性から、利用者の90代の女性が「通院日になっても来ないので安否確認してほしい」と110番があった。
約50分後に、連絡を受けた救急隊員らが同市内の女性宅で男女の遺体を発見。大阪府警松原署によると、いずれも胸などに刺し傷があり、男性は手に血の付いた工具を持っていた。女性は50代の息子と2人暮らしとみられ、同署は遺体がこの2人とみて身元や詳しい死因を調べている。
同署によると、1階寝室のベッドに女性が、台所に男性が倒れていた。いずれも腐敗が進んでおり、女性の左胸と男性の首や右胸に刺し傷があった。男性は手にドライバーのような工具を持ち、近くには血の付いた包丁2本もあった。
救急隊員や同署員が駆けつけたときには、玄関や窓は施錠されており、2階の窓ガラスを割って入った。室内に荒らされた形跡はなく、同署は無理心中の可能性があるとみている。通報した男性は同署に「女性は3月11日に来て次の予約をしたのに来なかった」と説明。この日朝に自宅を訪れ、電話もしたが反応がなく、通報したという。
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