【フランクフルト時事】ドイツ航空大手ルフトハンザは2020年の決算を4日発表し、純損益は67億2500万ユーロの赤字(前年は12億1300万ユーロの黒字)となった。新型コロナウイルスの流行に伴う大幅減便が響いた。
同社は昨年は約2万8000人の雇用を削減したが、ドイツで今後さらに1万人減らすか、同等の賃金コストを削減する必要があるという
売上高は前年比63%減の135億8900万ユーロ。旅客数は75%減の3635万4000人に落ち込んだ。営業損益に相当する調整後EBIT(税・利払い前損益)は54億5100万ユーロの赤字となったが、21年の赤字幅は縮小すると予想する。
また、保有する航空機を23年に650機まで減らす。中核事業との相乗効果が小さい子会社の売却も検討していると説明した。
21年も厳しい経営環境が続く見通しだが、シュポア最高経営責任者(CEO)は夏以降、ワクチン接種の進展などを受けて旅行制限が緩和されれば「すぐに需要が回復するだろう」と予想した。
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