和歌山知事「県内は第4波」 変異株の感染も目立ち自粛呼びかけ
新型コロナウイルス感染症について、和歌山県の仁坂吉伸知事は30日の記者会見で、県内が3月14日から感染拡大の「第4波」に入ったとの認識を明らかにした。2月上旬以降は落ち着いていた感染者数が再び増えているうえ、感染力が強いとされる変異株への感染が目立つためだ。仁坂知事は「感染拡大地域に出掛けての会食を自粛し、(県内でも)歓送迎会などを極力控えてほしい」と改めて県民に呼び掛けた。
県によると、14〜29日に発表した新規感染者数は85人。県内で16日、初めて感染確認を発表した変異株について、新規陽性者に占める割合が、29日までの1週間平均でみて6割超になっていることも明らかになった。
一方、第4波の85人と2020年11月以降の第3波の累計感染者897人を比較すると、第3波では高齢層の70代以上の感染が16・8%と目立ったが、第4波は現時点で70代以上が7・1%にとどまる一方、10〜20代と40〜50代の若・中年層について、合わせて8割近くを占めているのが特徴となっている。
県健康福祉部の野尻孝子技監は県の対応について、同様に第4波に入ったとの認識を示した大阪府の動きも考慮したものと説明。変異株の影響で、県内でも家族や職場の同僚らを通じて感染が広がっているとの認識を示し、「ウイルスが既存株と置き換わってきている可能性が高い。更に増える可能性があり、大変危機感を持っている」と述べた。【新宮達】
毎日新聞 2021/3/30 20:08(最終更新 3/30 20:23) 603文字
https://mainichi.jp/articles/20210330/k00/00m/040/219000c