0001かわる ★
2021/08/08(日) 18:42:39.75ID:IOo8s5T/9真菌感染症の研究者たちは、新型コロナの流行当初から、真菌感染症がまん延することを警戒してきた。新型コロナの重症患者は、感染による炎症を抑える薬を大量に投与される。こうした治療は患者を新型コロナから救うが、逆に他の病原体に感染しやすくさせてしまうからだ。
真菌は我々には身近な存在で、例えば水虫も真菌の一種だ。健康な人には皮膚病を起こす程度で、命を脅かすことはないとかつては考えられていた。ならば現在、世界で発生している真菌感染症も、コロナの治療がもたらしたもので、流行が収束すれば解決するのだろうか。実はそうでもないようだ。
実は、真菌感染症は新型コロナ以前から流行拡大の前兆を見せていた。ブラジルではネコの間で真菌が広がり、この真菌を調べるとネコからネコへと感染を広げる能力を獲得した新たな種の真菌であることがわかった。00年代から人間に感染する例が急に増え、20年までにブラジルの感染者は1万2000人以上に達した。感染はパラグアイやアルゼンチンなどにも波及している。また、米国でも現在、気候の変化や都市開発に伴って「渓谷熱」と呼ぶ真菌感染症の発症例が20年前の8倍に増えている。
真菌感染症はまだ有効なワクチンが存在せず、治療薬も種類が限られている。その薬ですら、耐性を持つ真菌が徐々に現れつつある状況だ。病原性の真菌はたえず私たちを狙っていて、新型コロナなどの緊急事態につけこんで新たな感染拡大を引き起こす。真菌感染症を専門とする米疾病対策センター(CDC)のトム・チラー氏は「今後も真菌による多くの奇襲があることを覚悟して準備する必要がある」と警鐘を鳴らしている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC04EH70U1A800C2000000/?fbclid=IwAR1BjVx0OBPN9bUbbukzmHUp23l0djMliGxRf9BCViu6T3J6sz3elvzj9ec