4.1.5 安全管理のためのリソースの欠如
一方、総務省が 2022 年 4 月に公開した「公立病院の現状について」8にあるように、公立病院の経営状況 は悪化の一途をたどっており、半田病院のような 200 床未満(全体の 54.1%)9は、一般的に IT 部門を持って おらず、少しパソコンに詳しい庶務係が IT 担当を一人で兼任しているような状況にある。仮に半田病院が前 述したようなリスク管理対象にサイバー攻撃を含め BCP を策定することになっても、救急救命センターのよ うな高度な医療行為を担っていないため、医者と看護師の配分を調整しても人件費が膨らむ(医療機能の低下 していく病院はベッド当たりの入院単価が下がることとなるので人件費が上がる)。このような状況下では半 田病院においても医療情報システムの安全管理を実現するリソースを割く余裕は無く、サイバー攻撃リスク を盛り込んだ BCP 策定を理由に、IT 担当者の増員を予算に含めても受け入れられないのは明白である。その 結果、セキュリティ対策について医療システム事業者やサポートベンダーに頼らざるを得ない状況(且つ、サ ポートサービス契約によるキャッシュアウトも不可)となるのは自然の成り行きと考える。
コンピュータウイルス感染事案有識者会議調査報告書(PDF)
https://www.handa-hospital.jp/topics/2022/0616/report_01.pdf
コンピュータウイルス感染事案有識者会議調査報告書ー技術編ー(PDF)
4.6
4.6.1
ベンダーとの協力関係について
現況
半田病院は、情報システム管理者が一人であり、管理者は 200 台を超える端末と十数台のサーバー、閉域 網ネットワークの管理に加えて、電子カルテシステムの不足を補うサブシステムの開発を行っていた。こう した状況で、日々更新される脆弱性情報の収集や、脆弱性対策を講じるのは困難と言わざるを得ない。
コンピュータウイルス感染事案有識者会議調査報告書ー技術編ー(PDF)
https://www.handa-hospital.jp/topics/2022/0616/report_02.pdf
https://www.handa-hospital.jp/topics/2022/0616/index.html
一方、総務省が 2022 年 4 月に公開した「公立病院の現状について」8にあるように、公立病院の経営状況 は悪化の一途をたどっており、半田病院のような 200 床未満(全体の 54.1%)9は、一般的に IT 部門を持って おらず、少しパソコンに詳しい庶務係が IT 担当を一人で兼任しているような状況にある。仮に半田病院が前 述したようなリスク管理対象にサイバー攻撃を含め BCP を策定することになっても、救急救命センターのよ うな高度な医療行為を担っていないため、医者と看護師の配分を調整しても人件費が膨らむ(医療機能の低下 していく病院はベッド当たりの入院単価が下がることとなるので人件費が上がる)。このような状況下では半 田病院においても医療情報システムの安全管理を実現するリソースを割く余裕は無く、サイバー攻撃リスク を盛り込んだ BCP 策定を理由に、IT 担当者の増員を予算に含めても受け入れられないのは明白である。その 結果、セキュリティ対策について医療システム事業者やサポートベンダーに頼らざるを得ない状況(且つ、サ ポートサービス契約によるキャッシュアウトも不可)となるのは自然の成り行きと考える。
コンピュータウイルス感染事案有識者会議調査報告書(PDF)
https://www.handa-hospital.jp/topics/2022/0616/report_01.pdf
コンピュータウイルス感染事案有識者会議調査報告書ー技術編ー(PDF)
4.6
4.6.1
ベンダーとの協力関係について
現況
半田病院は、情報システム管理者が一人であり、管理者は 200 台を超える端末と十数台のサーバー、閉域 網ネットワークの管理に加えて、電子カルテシステムの不足を補うサブシステムの開発を行っていた。こう した状況で、日々更新される脆弱性情報の収集や、脆弱性対策を講じるのは困難と言わざるを得ない。
コンピュータウイルス感染事案有識者会議調査報告書ー技術編ー(PDF)
https://www.handa-hospital.jp/topics/2022/0616/report_02.pdf
https://www.handa-hospital.jp/topics/2022/0616/index.html