"無理やり性交&動画撮影"が不起訴となる理由
強制性交にも準強制性交にも不該当
2019/09/13 6:00
2017年のある日の未明、19歳の未成年女性がその前夜に初めて会ったばかりの男性から無理やり性交される被害にあいました。
彼女、E子さんは専門学校生。お母さんと一緒に近所のスポーツクラブに入ったばかりで、その日はお母さんと一緒ではなく、一人でスポーツクラブに訪れた初めての日でした。
はにかみやで戸惑っていた彼女に気さくなおじさんが声をかけ、器具の使い方などを教えてくれました。
夜の9時にトレーニングを終えて外に出ると、そのおじさんがニコニコとスポーツクラブの出入口に立っていて「飲みに行かない?」と誘います。
同年代の彼氏と交際していた彼女にとって、年の離れたおじさんはもちろんデートの対象ではありません。
でも、せっかく入ったスポーツクラブで声をかけてくれたおじさんと打ち解けておいたほうがいいかな、と彼女は思い、近くの飲み屋に自転車をひいて一緒に行きます。
(略)
タクシーから降りたところで意識を取り戻した彼女は、男の家についてからもしばらく、酔った自分を見かねて連れてきてくれたのか、と思っていました。
トイレに行った後、足元がふらふらしたまま男のいる部屋になだれ込んだところ、男は変貌します。彼女は衣服を脱がされて裸にされ、裸の姿を動画で撮影されたのです。
まさか自分に性行為をするなどと思っていなかった、きさくなおじさんが加害者になる、その事態に彼女は精神的に著しく混乱し、恐怖を感じます。
そして、裸の動画をばらまかれるのではないか、そうなったらどうしよう、と羞恥心でいっぱいになります。
「動画はやめてください」と訴えても男は撮影をやめません。
彼女は顔を髪の毛で隠し、体を後ろに向けて、動画を撮られないように精一杯自分を守ろうとしていると、男が自分に体を密着させて性交しようとしてきます。
彼女は性交されている間、悔しくて悲しくて、泣き叫んで抵抗しようとしました。
しかし、男は「うるせえ、殺すぞ」と脅し、毛布を顔の上からかぶせ、彼女は「本当に殺される」と著しい恐怖心を感じました。抵抗できなくなった彼女はその後も性交されたのです。
(略)
検事は逮捕された容疑者が撮影した動画を見ながら、「動画を見ると、君は『動画を撮るのをやめてください』とは言っているけれど、
性行為をやめてください」とは言っていないね」と彼女に言ったというのです。
そして、事情聴取をろくにしないまま「もうすぐ容疑者を釈放するから。この事件は起訴できない」と言ったのです。彼女はあまりのことにショックを受けました。
長いので全文はソース
https://president.jp/articles/-/29947