1考える名無しさん2020/04/15(水) 05:54:26.610
どう違うのか
2考える名無しさん2020/04/15(水) 05:55:12.650
アトム ・・・ デモクリトスの原子論
モナド ・・・ ライプニッツの単子論
3考える名無しさん2020/04/15(水) 05:57:15.480
最大の違いを端的に語るなら、デモクリトスのアトムは物質的な存在
それに対して、ライプニッツのモナドは精神的な存在
というより、霊的な存在
4考える名無しさん2020/04/15(水) 05:57:39.880
どちらも、世界を構成する最小単位
5考える名無しさん2020/04/15(水) 05:59:30.580
つまり、デモクリトスのアトム論は唯物的、ライプニッツのモナド論は唯心的な世界観
唯物論から唯心論への転回。
マルクスがヘーゲル哲学に対してやったこととは、正反対の方向
6考える名無しさん2020/04/15(水) 06:22:34.330
そもそも、なんで「モナド論」なんてものが出てきたのかといえば、デカルト以来、精神と物質の二元論が問題になってきたから
スピノザはこれに対して「汎神論」、神一元の理論を唱えて、精神と物質を統合しようとした。
ライプニッツの場合は、精神的な存在であるモナドが、物質の構成要素でもある。
スピノザとライプニッツの理論は、見た目は違うが、根本的な発想は似ている
7考える名無しさん2020/04/15(水) 11:18:07.990
「デモクリトス」は「原子(アトム/アトモン)論」を説いた古代ギリシャの哲学者です。
デモクリトスは「笑う哲学者」とも呼ばれ、彼の快活な性格と倫理観を反映しているとされ、ほぼ同時代に活躍したヘラクレイトス(紀元前540年頃〜480年頃)が「暗い人」「闇の人」と呼ばれたのとは対照的です。
デモクリトスは師であるレウキッポスの原子論を完成させたとされています。原子論とは、目には見えず、それ以上分割できない「原子(アトム/アトモン)」が、無限の「空虚(ケノン)」の中に運動しながら、世界が成り立つとする説です。
デモクリトスはエレア派の「あるものはどこまでもあり、あらぬものはどこまでもあらぬ」とする探求から出発しますが、「あるもの」として実体のみならず、「空虚」もあるものとして考えました。
「あらぬものは、あるものにすこしも劣らずある」とデモクリトスは述べています。
また、原子論では、感覚や意識は単なる原子の配列であるとしてその実在を認めませんでした。
魂もまた原子によってできていると考え、万物を意味のない必然である原子が支配する法則であるとした唯物論的原子論は、それまでのギリシャ思想において新しい視点でした。
8考える名無しさん2020/04/15(水) 11:19:07.630
デモクリトスの、物体は原子から成り、物体は原子の運動や分離などにより変化するとした原子論は、エピクロス派を打ち立てたエピクロス(紀元前341年〜270年)に受け継がれました。
また、魂(原子)の安定した状態を保つことが人生における幸福であり、目的であるとしたデモクリトスの倫理観は、エピクロス派の「平静な心(アタラクシア)」への探求につながってゆきました。
エピクロス派は、快楽こそが善であり、人生の目的だとする快楽主義を提起した学派です。
なお、カール・マルクスは学位論文として「デモクリトスの自然哲学とエピクロスの自然哲学の差異」を執筆しており、
その論文は筑摩書房の『マルクス・コレクションT』に収められて刊行されています。
9考える名無しさん2020/04/15(水) 19:25:57.650
デモクリトスの原子論は、中世ヨーロッパでは長いこと埋もれてた
ルネサンス期に脚光を浴びた
10考える名無しさん2020/04/16(木) 21:25:13.030
そりゃヨーロッパ人はギリシャ人じゃないからな
ローマ人かどうかすら怪しい奴らの集まり
11考える名無しさん2020/04/17(金) 05:33:28.630
デカルトやロックの時代、デモクリトスの原子論は最先端の思想だった
まだ、ドルトンの原子論やアボガドロの分子論といった、科学的な粒子論が登場するより遥か昔のことで、原子論はまったく形而上学そのものだったが
12考える名無しさん2020/04/17(金) 17:28:29.600
〈原子〉は不生・不滅・無性質・分割不可能な無数の物質単位であって、たえず運動し、その存在と運動の場所として〈空虚〉が前提とされる。
無限の〈空虚〉の中では上も下もない。形・大きさ・配列・姿勢の違うこれら無数の原子の結合や分離の仕方によって、すべての感覚でとらえられる性質や生滅の現象が生じる。
13考える名無しさん2020/04/17(金) 17:32:37.890
複合体がある以上、それを複合している単位がなければならず、その単位を複合している単位がなければならず…というように進んでいき、最後に突き当たる究極単位、これがモナドだ。
モナドは何ら広がりをもっていないが、性質をもっている。というのも、もしそうした性質が無ければ、モナド同士を区別することができないからだ。そうライプニッツは言う。
14考える名無しさん2020/04/17(金) 17:32:55.270
ある事物をとことんまで細分していけば、それ以上細分できない究極単位を見出すことができるはずである。この推論が微分法と本質を同じくしていることはきわめて明らかだ。
15考える名無しさん2020/04/17(金) 17:37:28.760
ライプニッツは、各々のモナドのなかにはあらかじめ確立された調和があると考えた。宗教上の予定調和説の哲学版である。
さまざまな事象が我々の眼に調和しているように見えるのは、神によって作られた多くの時計が、互いに関係せずとも同じ時刻をさすのと同じことなのだと、彼はいうのである。
この予定調和説はさらに進んで、モナドの中にはあらかじめ宇宙の全体が組み込まれているのだという、驚くべき主張につながっていく。
我々の眼には偶然に映ることでも、モナドにあらかじめ組み込まれたものが実現しているのであり、
モナド相互が調和しているようにみえるのも、この組み込まれている運命のようなものが発現したことの結果なのだ。
16考える名無しさん2020/04/17(金) 17:38:15.500
さて一人一人の人間もやはりモナドであると観念される。
そのモナドは自分のうちに宇宙全体の出来事をあらかじめ組み込んで持っている。
だからそのモナドにとっての世界の現われは、偶然に見えるようでも、必然の出来事なのだ。
ライプニッツにとって、一つのモナドは世界を表象する単位である。
その限りでミクロコスモスということもできる。
17考える名無しさん2020/04/17(金) 17:46:23.790
モナドみたいな明らかな妄想が未だに言及されることに違和感を覚える
朱子学の「気」で世界を説明しようとするのと大差ない
18考える名無しさん2020/04/17(金) 17:54:34.950
哲学板で一番ふしぎなのは、昔の哲学の話をすると、妄想だオカルトだと怒り出す奴がいることだな
それなら、他スレで言語分析の話でもしてればいいだろ(笑)
19考える名無しさん2020/04/17(金) 19:26:27.970
モナドと「気」が妄想だと言っているという解釈は成り立つけど昔の哲学全てを妄想だと言っているという解釈は成り立たない
20考える名無しさん2020/04/17(金) 19:48:04.970
モナドも哲学史の中で語られるのなら別に気に障らない
ライプニッツの全てを否定するつもりもない
でもモナドに何らかの価値を見出そうとすると気に障る
モナドという概念を用いて現代や「現実」を語ろうとすることが気に障る
イデア論等のように現代や「現実」を語る上で価値があるかもしれないものとモナドのようなものとを同列に語ってほしくない
それだけ
21考える名無しさん2020/04/17(金) 20:48:27.500
>>20
自分が理解できないものを、バッサリ否定するという姿勢は良くない 22考える名無しさん2020/04/17(金) 21:01:32.650
理解できていないとどうやって判断したのだろう
23考える名無しさん2020/04/17(金) 21:07:04.000
デモクリトスの原子論だって、現代人が見たらトンデモ話だ(笑)
24考える名無しさん2020/04/17(金) 21:19:16.400
25考える名無しさん2020/04/17(金) 21:25:09.720
>>24
ライプニッツのモナド論がトンデモ話に見えたとしても、「しょせん、大昔の思想だからな」と割りきる 26考える名無しさん2020/04/17(金) 21:30:04.530
その「しょせん、大昔の思想」を用いて現代や「現実」を語ろうとすることが気に障ると言っているのだが
27考える名無しさん2020/04/17(金) 21:31:26.250
そもそも「大昔」と「トンデモ」との間には何の論理的繋がりもない
28考える名無しさん2020/04/17(金) 21:33:22.940
「昔」と「トンデモ」とを結びつけるのは考え方としておかしい
29考える名無しさん2020/04/17(金) 21:33:56.570
「昔の哲学の話をすると、妄想だオカルトだと怒り出す奴」とたいして変わらない
30考える名無しさん2020/04/17(金) 21:44:01.180
朱子学の理気二元論だって、おおいに参考になる
とくに、韓国人の思考回路を分析するのに役立つ
31考える名無しさん2020/04/17(金) 21:45:20.250
ライプニッツは、人類史上最高の天才
32考える名無しさん2020/04/18(土) 19:23:25.910
人類史上最高の天才はモーツァルトだ。
33考える名無しさん2020/04/18(土) 19:42:45.210
古代ギリシャで最高の哲学者はデモクリトス
34考える名無しさん2020/04/18(土) 19:46:38.110
ライプニッツ 「欲求」 → カント 「物自体」 → ショーペンハウアー 「意志」→ ニーチェ 「力への意志」
これが、よく言われる「概念の変遷」
元ネタは、ライプニッツにある。
カントもショーペンハウアーも、ライプニッツなくしてはあり得ない。
35考える名無しさん2020/04/18(土) 19:50:18.110
ライプニッツの著作『モナドロジー』によれば、「モナド」は、無数に存在し、世界や宇宙のすべてのものを成り立たせている“点”のような存在である。
しかし、「モナド」は、原子(アトム)のような空間的な存在ではなく、非空間的・非物質的な存在であり、むしろ精神的な存在に近く、自身の性質を持っているという。
しかも、1つの「モナド」は、他の「モナド」とは一切影響しあわず(「モナドには窓がない」)、独立している。
36考える名無しさん2020/04/18(土) 19:51:57.910
このように「モナド」は、自身の内に一切の性質や可能性を含み込んでおり、そのため、世界や宇宙における変化や運動による多様性は、すべて「モナド」の内部から「表象」としてもたらされる。
こうした側面を捉えて、ライプニッは、
“「モナド」は、宇宙全体を反映する「欲求」を持ち、過去の記憶を含みつつ、新たに多様な世界を映し出す(「表象する」)「宇宙の生きた鏡」である”
と述べている。
37考える名無しさん2020/04/18(土) 19:53:08.920
さらに、ライプニッツによれば、「モナド」には1つとして同じものはなく、それぞれの「モナド」はそれぞれに宇宙を映し出すという。
そして、「モナド」には表象の程度によって序列があり、無意識的な「微少表象」をするモナドは「真裸の単子」(物質)、
知覚や記憶を持つモナドは「魂」(動物の心)、反省によって自我意識を持ち、抽象的な概念を理解するモナドは「精神」だと考えられた。
38考える名無しさん2020/04/18(土) 19:59:30.410
モナドには、レベルがある。
高度に明晰な表象を持つ人間のモナドもあれば、そこまでいかない動物のモナドもあり、さらには植物、物体のモナドまである。
植物や物体に、表象なんかあるのか? と思われるかもしれないが、あるのである。人間とは、レベルが違うだけだ。
39考える名無しさん2020/04/22(水) 01:48:28.670
>>34
物自体→ショーペンハウアーの意志→力への意志
というのは聞いたことがあるし、また実際そうだと思うが
ライプニッツの欲求→物自体
というのは分からん
そのあたりもっと詳しく 40考える名無しさん2020/04/22(水) 09:09:19.270
>>39
それなら、「物自体」を飛ばして、
ライプニッツの「欲求」 → ショーペンハウアーの「意志」 → ニーチェの「力への意志」
とすればいい。これなら違和感なく、つながるはず 41考える名無しさん2020/04/22(水) 09:39:32.570
>>39
物自体→ショーペンハウアーの意志→力への意志というのは聞いたことがあるし、また実際そうだと思うが
カントの物自体を、ショーペンハウアーは意志と読み替えた」とよく言われるが、これだって普通に考えたら、「なんで、物自体が意志なんだよ? どこをどうヒネッたら、そうなるんだ?」となるところ。
ここで留意すべきなのは、天才ショーペンハウアー自身、「我こそは、カントの哲学を最も理解した者であり、正当な後継者なのである」と自負していたということ。
つまり、「物自体」が「意志」であるというのは、ムチャな読み替えなどではなく、カントの言ってたことを深く理解すれば、そういうことになるということ。 42考える名無しさん2020/04/22(水) 09:41:15.300
世界大百科事典 「物自体」より
…(6)ライプニッツのこの考え方はカントによっても受けつがれる。
彼は人間の認識に与えられる物の〈現象Erscheinung〉と,その背後にある〈物自体Ding an sich〉とを区別するが,この物自体は意志つまりある種の力を本質とするものと考えられている。
カントの思想を継承したショーペンハウアーは,物自体を明確に意志・意欲・生命力としてとらえている。…
43考える名無しさん2020/04/22(水) 09:44:29.290
カントのいう「物自体」というのは、ライプニッツが「欲求」、ショーペンハウアーが「意志」と呼んだような、ある種の力だと考えられている。
それは、この世界のあらゆる存在者を成り立たせる、根源的な力。
44考える名無しさん2020/04/22(水) 13:07:49.060
「欲求Appétition」の理論。ライプニッツ『モナドロジー』よりコピペ
・・・ライプニッツの場合の欲求 Appétition とは、ある知覚 perception から他の知覚 perception に変化させたり、移行させる内的原理の働きのことです。
縮めて言えば<変化の欲求>です。
「一つの知覚から他の知覚へ変化させるあるいは移行させる内的な原理の作用、これを欲求(作用)と呼ばれてしかるべきである」
そしてこの要となる注意点は、表象・知覚の全体に完全に到達するということはなくて、それを目指しつつも、常に、幾つもの新しい表象・知覚に置き換わっていくことになります。
こうして努力をし続けることになります。
45考える名無しさん2020/04/22(水) 13:08:24.350
つまり、「欲求は、十全なる知覚に完全に到達することはありえなくて、いつもその十全たる知覚の何かを掴むのであり、新しい幾つもの知覚へと到達します。
全体としての知覚には至らず、部分的な知覚にしか至らないということで、「欲求Appétition」は、終わりなきものでもあり、この欲求ずっと続くことになります。
この到達するparvenirとはある知覚が他の知覚になることです。究極的な十全たる知覚になるということはありません。
46考える名無しさん2020/04/22(水) 13:09:06.850
次の2つが対比的に並べられています。
・十全たる知覚(定冠詞つきの知覚)に完全に到達すること
・新たな知覚(不定冠詞つきの複数形の知覚)に到達すること
この2つの間にある差異によって欲求Appétition が生じるものと思われます。
これは絶対的な差異であり、ときに近接することはあっても、極めて深い溝のような差異であり、乗り越え不能、到達不能です。
47考える名無しさん2020/04/22(水) 13:13:02.250
1つ1つのモナドの認識力は、限られている。
それは、決して「全体」を知覚することができず、「個別」の知覚のみに止まる。
このため、「全体」を知覚したいという欲求がモナドには起きる。
そのためには、他の個別のモナドによる知覚が必要だ。
バラバラだったモナドに、統合へと向かう動きが生じる。
まさに、ヘーゲルの「精神現象学」そのものだ。
48考える名無しさん2020/04/22(水) 14:24:15.590
なんか、かえって「モナド」が分からなくなってきた
49考える名無しさん2020/04/22(水) 17:36:15.940
ライプニッツの時代にはしかたなかったかもしれませんが、
現代で考えれば、
モナドとは形式体系における記号です。
難しく考える必要はありません。
50考える名無しさん2020/04/22(水) 18:18:31.420
51考える名無しさん2020/04/23(木) 15:56:15.940
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52考える名無しさん2020/04/23(木) 22:50:42.880
>>40
うーん、それだとしても繋がりがよくわからん
いちおう手元に『意志と表象としての世界』の邦訳があるから、ざっと確認したけど
ショーペンハウアー自身はライプニッツの「欲求」については言及していないようだし 53考える名無しさん2020/04/24(金) 15:01:34.910
ショーペンハウアー哲学は、ライプニッツ哲学を楽観論から悲観論にひっくり返したような思想とよく言われる
直接の言及はなくても、基本的な世界構造は似ている
54考える名無しさん2020/04/24(金) 15:03:57.160
ライプニッツでは、互いに独立したモナドが、予定調和によって理想世界を形成する
ショーペンハウアーでは、盲目的な生きんとする意志が、好き勝手に生き延びようとして地獄のような闘争世界にしている
55考える名無しさん2020/04/24(金) 22:42:28.390
ライプニッツがオプティミズムで、ショーペンハウアーがペシミズムだというのはそのとおりだが
しかし、それはコンテクスト抜きに図式的に対立させているだけのような気がする
まあ、ショーペンハウアーは『根拠律の四つの根について』でライプニッツを論じているらしいから
いずれ機会があれば、読んでみよう
56考える名無しさん2020/04/26(日) 09:43:30.470
>>55
>ライプニッツがオプティミズムで、ショーペンハウアーがペシミズムだというのはそのとおりだが
いや、この話のポイントは、そこじゃないんだ。
他者から完全に独立した存在である(窓がない)というライプニッツのモナドと、盲目的に生きているというショーペンハウアーの意志は、世界観において共通するものがある、という話、 57考える名無しさん2020/04/26(日) 10:32:46.340
ライプニッツの世界も、ショーペンハウアーの世界も、独立した個別存在が、欲求もしくは意志によってバラバラに動いているという点で、基本は同じような世界観
ただし、ライプニッツの世界は、バラバラに動いているモナドが、じつは神の見えざる手に導かれ、予定調和で自動的に均衡するようにできている
これに対して、ショーペンハウアーの世界は、盲目的な意志がそれぞれ好き勝手に生き延びようとアガいているので、均衡点がなく、地獄のような闘争世界が永遠に続くようになっている
58考える名無しさん2020/04/27(月) 18:46:39.070
デモクリトスは師であるレウキッポスの原子論を完成させたとされています。原子論とは、目には見えず、
それ以上分割できない「原子(アトム/アトモン)」が、無限の「空虚(ケノン)」の中に運動しながら、世界が成り立つとする説です。
デモクリトスはエレア派の「あるものはどこまでもあり、あらぬものはどこまでもあらぬ」とする探求から出発しますが、
「あるもの」として実体のみならず、「空虚」もあるものとして考えました。
「あらぬものは、あるものにすこしも劣らずある」とデモクリトスは述べています。
59考える名無しさん2020/04/27(月) 18:47:13.980
また、原子論では、感覚や意識は単なる原子の配列であるとしてその実在を認めませんでした。
魂もまた原子によってできていると考え、万物を意味のない必然である原子が支配する法則であるとした唯物論的原子論は、それまでのギリシャ思想において新しい視点でした。
60考える名無しさん2020/04/28(火) 11:48:10.330
デモクリトスの認識論
原子論の立場にしたがって、色や味などは物自体の性質ではなくてアトマが感官におよぼす主観的表象にほかならず、
客観世界には<アトマと空虚があるのみ>で、感覚的認識をこえてこのような心理をとらえるのは理性的認識であるとした。
61安西大樹2020/04/28(火) 13:26:02.550
なんでもノモロジカル・ダングラーじゃろ。
62考える名無しさん2020/04/29(水) 15:44:39.380
>>56
>>57
なるほど、ライプニッツとショーペンハウアーの共通点と相違点については理解できた
ただ、ライプニッツの「欲求」からショーペンハウアーの「意志」への「概念の変遷」 があると指摘できるかは保留にしておく
ショーペンハウアーの「意志」の前史としてはたとえば、これは思いつきにすぎないが、ライプニッツを持ち出さなくともホッブズやスピノザの「コナトゥス」概念を挙げることも十分できそうなんだよな
そこを敢えてことさらにライプニッツを持ち出すには、やはり文献的裏付けが必要だと思う