1982年、カルフォルニア州議会はレッド・ツェッペリンの『天国への階段』を、逆再生すると「俺は悪魔に仕える」という言葉が聞こえるとして糾弾した。当初は、ロックミュージシャンたちが意図的に悪魔的なメッセージを逆再生に織り込んでいるのだと噂された。だが、やがて研究が進むと、逆再生に隠されたメッセージは本人の意識の下の本音が言葉になって表出したものだということがわかった。“リバーススピーチ”の発見である。
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その後の研究者たちは、有名人のスピーチを逆再生することで彼らの本音をあぶりだしてきた。中でも権力者のリバーススピーチには、恐ろしい本音が垣間見られるという。
例えば、ブッシュ元大統領。2002年に行ったテロとの戦いについてのスピーチを逆再生すると、「イラクから始めるぞ」という言葉が聞こえる。さらに、2004年にサダム・フセインが大量破壊兵器を保有していることに触れたときのスピーチを逆再生すると、「だが、それは嘘だ」というリバーススピーチが現れる。
また、オバマ前大統領が繰り返し使った「イエス・ウィー・キャン」の逆再生が「サンキュー・サタン」だったことは有名だ。
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ミネソタ州のリバーススピーチの研究者カール・チャップマン氏は、この手法でトランプ大統領の本音を探ろうと、数々のスピーチを逆再生し、その本音が表出した箇所を研究していた。すると、驚くべき事実が判明したという。
「メキシコ人は麻薬や犯罪を持ちこむ」は逆再生すると「壁つくるぞ」という言葉になる。そのまんまである。
「メディアが私に濡れ衣をきせて、真っ赤なウソを広めている」は逆再生してみると「バカ、マヌケ！」。関税発動の際の「中国！お前のせいだ！」は「見てろ、コノヤロー」。
どうやら、トランプ大統領はその瞬間に思ったことを、思ったとおりに発言しているようなのだ。
チャップマン氏によれば、トランプ大統領の発言で、その内容と本音が違うケースは非常に少ないという。ただその中で、わずかに発言内容と本音が大きく違った例を教えてくれた。2018年6月12日のシンガポール・セントーサ島での歴史的会談の直後の記者会見である。
「金委員長と非常に強い絆を築いた」という箇所を逆再生すると「やめてくれよメラニア」。
つまり、どうやら別のことを考えていたようだ。
以下ソース
https://tocana.jp/2018/09/post_17819_entry_2.html
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どうやら、トランプ大統領はその瞬間に思ったことを、思ったとおりに発言しているようなのだ。
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