新宿中央公園のトイレ、多摩美大生がイメチェン
2018年8月4日 07時51分
新宿中央公園内の2か所のトイレに、涼しさを演出する扇や、子どもが親しみやすい観覧車などが描かれた。
東京都新宿区が命名権を売却したワックス製造販売「リンレイ」(東京都中央区)が多摩美術大学に依頼し、学生がデザインを担当した。
区は昨年、公園にあるトイレ5か所の命名権の買い手を募った。
民間の力を借りて快適なトイレにする目的があり、応募者には、装飾や消臭器設置といった施設整備の提案を求めた。
区は応募者の提案を精査し、「水の広場」と「ちびっこ広場」の近くにある2か所のトイレへの命名を希望した同社に命名権を売却。
3年契約で、同社はいずれの愛称も「日本のキレイ&TOKYO リンレイトイレ」とし、年間20万円を支払う。
同社が内外装のデザインを依頼した多摩美大の学生たちは、水の広場近くのトイレは、扇や風鈴など和風のイラストで涼しさを演出。
ちびっこ広場近くのトイレは、遊園地のアトラクションやヒマワリの花などでにぎやかな空間になるようにした。
どちらのデザインも四季に応じて変更する。
同社は、区の委託業者による清掃だけでなく、自社の洗剤を使った清掃も行い、衛生面でも貢献するという。
区は「皆さんに愛されるトイレを目指したい」とし、同社の担当者は「明るく清潔なトイレを通じ、会社の知名度アップにつながれば」と話している。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180801-OYT1T50028.html