楽天が13日発表した2020年1〜3月期決算(本決算は1〜12月期)の売上高は前年同期比18%増の3314億円、
営業損益は240億円の赤字(前年同期は1136億円の黒字)、純損益は353億円の赤字(同1049億円の黒字)だった。
赤字は、4月に本格参入した携帯電話事業への投資がかさんだためだ。
オンラインで会見した三木谷浩史会長兼社長は携帯事業の顧客獲得ペースは「ほぼ予定通り」と述べた。
今後は自社通信網の拡充のため、基地局の建設を加速させ、21年3月には人口カバー率を70%に引き上げる計画だ。
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で、主力のネット通販の需要は伸びている。
4月の楽天市場やネットスーパーなどの国内流通総額は、前年同月比で57.5%も増えた。
ただ、ネット通販と共に事業の柱でもある旅行予約やチケット販売は、コロナ問題の影響を大きく受けている。
保有する野球やサッカーチームも試合ができない状況が続く。
三木谷氏は「スポーツ事業や楽天トラベルなどの事業は当面辛抱の時代だ」と話した。
楽天市場では、「送料無料」を巡る公正取引委員会との対立が話題となった。三木谷氏は「公取委とは色々あった」としつつ、
「(送料無料を)導入した店舗全体の売り上げは未導入店舗に比べ、28ポイントほど伸びている」と語った。
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