阪大 大阪公立大英語名称再考を
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200629/2000031541.html
(抜粋)
【大阪府知事“英語名称変更考えず”】。
大阪府立大学と大阪市立大学を統合して開学を目指している新大学の名称をめぐって、
大阪大学が、英語の名称が酷似しているとして再考を求めていることについて、
大阪府の吉村知事は、混乱が生じることはないとして、現時点で変更するつもりはないという考えを示しました。
大阪府立大学と大阪市立大学を統合して、再来年4月の開学を目指している新大学について、
2つの大学を運営する法人や、大阪府、大阪市は、名称を「大阪公立大学」、
英語名で、「University of Osaka」とすることを決めました。
これに対し、大阪大学は、英語名称の「OSAKA UNIVERSITY」と酷似しており、
大きな混乱を招くとして、再考を求めています。
これについて、大阪府の吉村知事は、29日、記者団に対し、
「高知や長崎、静岡もそうだが、全国で何例も同じような事例はあるので、
大阪大学にはご理解いただきたい」と述べました。
そのうえで、吉村知事は、
「今は新大学が存在していないので、混乱が起きると言うかもしれないが、
『大阪公立大学』が、きちんと名称を決定して存在するようになれば、混乱はないだろう。
現時点で名称を変更することは考えていない」と述べました。
各大学の英語名称は】。
各地の大学のホームページなどによりますと、現在、
▼大阪大学は「Osaka University」という英語の名称を使っているのに対し、
▼大阪市立大学は「Osaka City University」、
▼大阪府立大学は「Osaka Prefecture University」という名称を使っています。
今回と似たような2つの名称を使い分けているケースとして、高知県では
▼高知大学が「Kochi University」、
▼高知県立大学が「University of Kochi」となっています。
一方で、青森県では、
▼私立の青森大学が「Aomori University」としているのに対して、
▼青森公立大学が「Aomori Public University」と、
公立大学が「公共の」という意味がある「Public」ということばを使っているケースもあります。
【大阪市立大学の学生は】。
新大学の英語の名称について、大阪市立大学の商学部3年の女子学生は、
「英語の名前は海外の人向けのものなので、研究の成果が出たときに、向こうの人からしたら、
どちらの大学なのかわからなくなってしまう。ややこしいものにせず、変えたほうがいいと思う」と話していました。
また、法学部3年の女子学生は、
「国立と公立で位置づけが全く違うので、わざわざややこしくせずに、一目でわかるような英語名にしてほしい」と話していました。
一方、工学部4年の男子学生は、「シンプルで潔くてかっこいい名前なので、変えないほうがいいです。
大阪大学側には『しょうがないかな』と目をつむってもらうのがいいと思います」と話していました。