昨年7月、岐阜県郡上市内で知的障害がある当時25歳の女性をわいせつ目的で誘拐し、性的暴行を加えたとして、準強制性交致傷などの罪に問われた被告(28)の裁判員裁判の判決公判が7日、岐阜地裁で開かれ、入江恭子裁判長は懲役8年(求刑懲役10年)を言い渡した。
判決理由で入江裁判長は「女性の供述は一貫している」とし、性交行為は未遂だったとする被告の主張を退けた。事前に女性に痴漢行為をして抵抗しないことを確認していたことから、
「障害者だから理解できないと考えて犯行に及んでおり、卑劣で悪質。女性の精神的苦痛は計り知れない」と指摘した。
判決によると、被告は昨年7月2日、郡上市内の駅で女性を車に乗せて誘拐し、車内で女性に性的暴行を加え、全治約1週間のけがを負わせたとしている。