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「私は便秘」宮崎多い?鹿児島は長期滞在派 九州を調査
「自分は便秘だ」と思っている人の割合は宮崎県民が最も高く、トイレに入っている時間が長いのは鹿児島県民の8・2分が最長――。健康情報会社ウエルエイジング総研(東京)が3月、九州7県で25〜59歳の男女計1078人を対象に実施したウェブ調査から、そんな傾向がわかった。
「あなたは自分が便秘だと思いますか」という問いに「思う」「どちらかと言えば便秘だと思う」と答えた人が宮崎県は計42・9%と最も多かった。7県平均の38・1%より4・8ポイント高く、7位長崎県の29・9%と13ポイントも差が開いた。7県全体の男女別では、男性22・6%に対し、女性は53・6%で圧倒的に女性が高かった。
「便のにおい」を尋ねると、「悪臭」「どちらかと言えばにおう」と答えた人の合計が宮崎県は81・2%で1位に。7位は長崎県の71・4%。また、「オナラのにおい」についても「悪臭」「どちらかと言えばにおう」と答えた人は宮崎県が83・8%でトップ。7位は熊本県の71・4%。
排便の回数は便秘の状態を知るひとつの指標とされているが、「1週間の平均排便日数」で大分県は、「毎日」と答えた人が最多の46・1%だった。最低は福岡県の34・4%で、7県平均は40・4%。
トイレで排便にかかる時間が長いのも、便秘の特徴的な状態とされる。「排便にかかる時間」が最長は8・2分の鹿児島県。7県平均は7・2分だった。
調査では、便の状態を5択で、色を4択で尋ねた。良質とされる理想的な便の状態は「バナナ状」で、色は「黄土色」とされる。「バナナ状」が最多は鹿児島県の48・7%。「黄土色」と答えた人が最多は佐賀県の35・7%だった。
朝食の摂取習慣についても尋ねた。「あまり食べない」または「まったく食べない」の合計でみると、平日は鹿児島県の28・6%、休日は福岡県の37・7%がそれぞれ最多だった。福岡県は、平日の27・3%(2位)とあわせた「朝食欠食」率で総合1位だった。
日本美腸協会EXE認定講師の岩永沙織さんは「便秘の原因は、お肉の食べ過ぎや赤ワインに多く含まれるタンニンの摂(と)り過ぎ、そしてストレスも大きく関係しています」と指摘。「最近の、先行きの分からない状況による不安やストレスにより、便秘になりやすくなってしまう人も多いのではないでしょうか」とコメントを寄せている。(上林格)
九州便秘県ランキング
(数字は「便秘だと思う」「どちらかと言えば思う」と答えた割合。ウエルエイジング総研調べ)
@宮崎 42・9%
A佐賀 42・2%
B鹿児島41・6%
C熊本 37・7%
D大分 37・0%
E福岡 35・7%
F長崎 29・9%