安倍晋三首相は3日間の夏季休暇を終え、19日から公務に復帰する。
収束の兆しが見えない新型コロナウイルスへの対応や、大きく落ち込んだ経済の立て直しなど、今後も待ったなしの課題が山積。体調不良も指摘される中、首相にとって試練の日々が続きそうだ。
自民党総裁としての残り任期は1年余り。今月24日には2012年末の第2次政権発足からの連続在職日数で歴代単独1位に躍り出る。しかし、政権内に記録更新の高揚感はない。
一連のコロナ対応では、各世帯への布マスク配布や観光支援事業「Go To トラベル」をめぐる混乱が批判を浴び、内閣支持率は低迷。
政権浮揚の原動力としてきた経済政策や、首相の得意分野とされる外交も、新型コロナの影響で停滞が続く。厳しい逆風に首相は「精神的に弱っている」(周辺)という。
9月に想定される内閣改造・自民党役員人事では、幹事長ポストが最大の焦点。続投を目指す二階俊博幹事長に対し、「ポスト安倍」を見据える岸田文雄政調会長も意欲を示す。
判断を誤れば政権基盤が一気に流動化する可能性もあり、首相は重い決断を迫られる
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