2018年2月21日 11時25分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018022101001056.html
厚生労働省の不適切なデータ処理が問題になっている裁量労働制を巡り、政府は21日、働き方改革関連法案のうち、同制度の適用拡大の施行時期を予定より1年遅らせる検討に入った。高収入の一部専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」創設も1年遅らせ、いずれも2020年4月施行とする。
裁量制や高プロの適用は労使交渉の大きなテーマとなる労働条件の変更に当たるため、現行案の19年4月施行では周知や準備が間に合わないと判断した。ただ、野党は両制度を法案から削除することを求めており、施行を先送りしても理解は得られず、かえって反発を招きそうだ。