世界で唯一、煙草が一切禁止の国、プータン
禁煙先進国ブータンとネパールのタバコ
http://tonyjsp.com/nepal/diary/1128.html さて、この日記を書いている(2004年11月28日)隣のテレビで、ネパールの兄弟国のような「ブータン」でタバコが全面禁止されるニュースが流れています。12月16日にすべてのタバコの販売が禁止されるという大胆で強硬な法令が実施されるそうです。
もっとも、「タバコ禁止」発令のその日までに、追放する政府の政策は段階的に実施されてきたそうですが、今回最後の仕上げにはいるそうです。
ブータンではタバコを売ることも買うことも禁じられるということは、ブータン国民はすべて禁煙せざるをえないわけですね。ブータンに観光や商用で入国する外国人にもこの法律は適用されますが、喫煙は許されるみたいな感じです。ただし!入国時にタバコを持ち込む際には100%の関税が例外なくかけられるそうです。
まぁ、税金を払えば吸わせてもらえるなら良いかな〜と思う反面こりゃ、一波乱あるなと筆者は思います。
WHO(世界保健機構)は、次のような声明を発表しています。「ブータン国内でのタバコの全面禁止は素晴らしいことだ。世界で最初の禁煙国家となるブータン国民は健康を害するタバコから逃れられる。しかし、一方でタバコの密輸やブラックマーケット(闇市)で違法な取り引きがなされマフィアの資金源になる可能性は否めない」
筆者は、WHOが危惧するアンダーグランドな取り引きによりタバコが流通するコトは間違いないと思います。過去にもアメリカで禁酒令が発令された頃、アルカポネたちが暗躍し「アルコール」の流通を根絶するまでにはいたらず、マフィアの資金源となってしまったため禁酒令は解除されています。
タバコを全面的に禁止するため、販売を差し止めるブータンの英断を讃えると同時に、ブラックマーケットをいかに押さえ込むか?とっても興味を抱いています。愛煙家である筆者はブータンのタバコ全面禁止法案に対してアゲンストな意見を持っていますが、反面「スジの通った法案である」と拍手を送っています。